タウポへの出張便乗旅その1
日本から帰って数日して、帰省前から計画していた、夫の出張に便乗する旅で、タウポへ一泊二日で行ってきました。
タウポは、私が住むオークランドから車で4、5時間ほど南下するリゾート地。今回は飛行機で1時間で、ビューンと行ってきました。
これまで行ったことのあるニュージーランドの観光地で、タウポは今のところ、私が一番好きな場所。湖が広々と開けて、明るくて、なんだか気持ちがいいのです。
タウポ空港はとても小さいので、荷物は、カートが運ばれてくる部屋に行って受け取ります。
予約していたレンタカーに乗り込んで、本日はフリータイムということで、トンガリロ国立公園に向かいます。
道の両脇にえんえんと咲き誇る黄色い花はGorse(ゴース)。入植者たちが垣根にするために持ち込んで、広がってしまったとされる外来種です。現在では完全に抜き去るのが難しい、厄介者の「Pest(有害生物)」として、除去の戦いが国中で繰り広げられています(ゴースに罪はないけれど)。
どんどん山を登っていくと、植物が育たなくなる限界に入ります。
そして、冬はスキー客でにぎわうゴンドラ乗り場に到着。かれこれ20年以上前、移住して初めての夏にタウポに旅行した時に、まだ小さかった娘とこのゴンドラに乗って楽しかった思い出があって、乗ってみるつもりだったのですが、残念ながらこの日は、人っ子一人おらず、ゴンドラも停止していました。
ふもとのインフォメーションセンターまで戻ってきたら、気温が明らかに違っていて、温かく感じられました。ちょっとしかいなかったとはいえ、山で冷えた体に、コーヒースタンドで買った熱いコーヒーが美味しかったです。そして、緑があふれ、鳥のさえずりが聞こえる場所に戻ってきて、なんだかほっとしました。
コーヒー休憩のあと、インフォメーションセンター周辺の短いウオーキングコースを見つけて、鳥のさえずりをのんびり聞きながら、散策を楽しみました。
気持ちがリフレッシュしたところで、Trout(マス)釣りで有名な街、Turangi(トゥランギ)に向かいます。
トゥランギのカフェ、Hydro Eateryでランチ。Trip Advisorのレビューを参考に入ったら、当たり! 私はイカのフライを頼みましたが、熱々で美味しかったです。
この後、釣り好きの夫の希望で、マスを養殖しているNational Trout Centreへ。
スクールホリデーでもない平日だったので、ビジターは私たち二人だけ。トンガリロのマスの放流の歴史の展示を見たあと、稚魚の水槽を見学して、屋外のマスに餌をやりました。購入した餌をばらまくと、マスがわーとやってきて、なかなか壮観でした。
後で知ったのですが、このマスは商業流通が禁止されていて、あくまでも、個人で釣りで楽しむためのものだそうです。たまたま後日会ったマス釣りに詳しい人によると、釣れるマスは、「そんなにおいしいものではない」とのこと。こちらの人は燻製にして食べることが多いようです。
緑が濃く、静かで、だれもいないセンター内をのんびり散策しました。
このあと、予定どおり3時に、この日のホテル、Hilton Lake Taupoに到着しました。100%の雨の予測でしたが、ここまでなんとか持ってくれて、トンガリロの自然を楽しむことができて、本当に良かったです。