
人間3人+犬1匹のロトルア家族旅行 その2
その1からの続きです。
2泊目の夜も犬は2回、夜中および夜明けの散歩を主張し、寝不足でちょっとぼんやりとした朝を迎えました。

変化を付けてくれました
のんびり朝食をとった後は、部屋を片付け、チェックアウト。この日も幸運なことに完璧なまでの快晴だったので、ロトルア湖を散歩することにしました(夫は所用で別行動)。
真っ青な空にぱりっと乾いて澄んだ空気。平日なので、人はちらほら。犬も私たちもごきげんでした。ただ、リードを引く娘と犬の後ろを歩きながら、犬が妙に水際ぎりぎりに歩くなあ、とは、なんとなく思っていたのでした。これまで、水辺でぴちゃぴちゃ水遊びをしたことは何度かありますが、犬が泳ぐ姿は見たことがないので、泳げるかどうかは不明です。
そして、事件が起きました。なんと、犬が湖に落ちました!
何を血迷ったのか、犬が水面にくいっと前足を踏み込みました。水草がいっぱい浮いていたので、おそらく水面と理解できなかったと思われます。そのままずぼっと水中にはまりかけ、あわてて娘がリードを引っ張りました。首に負担になりますが、そんなことは言ってられません。くるっと頭が持ち上がり、なんとか頭が水中に沈むのは避けたものの、下半身がざぶんと湖に!!!! 犬、ひゃおーんと悲鳴を上げる! 娘と私、大いに焦る!
後ろから駆け付けた私がふんむ、と体重24キロの体を持ち上げ、2、3回は足がデッキに引っかかりましたが、なんとか引き上げることができました。
犬は恐怖のあまり腰を抜かし、横たわって、ぷるぷる震えています。娘と私はパニックになりながらも、無事に引き上げられたことに安堵しながら、私のカバンに入っていた懐紙やら、ハンドタオルやらで、なんとかびしょびしょの犬の水を吸い取ろうとしました。
かれこれ10分ほどして、犬が正気に戻りました。ふらーと立ち上がり、ブルブルっと体を震わせ、水滴を飛び散らせました。あー、やれやれ。その後、夫と合流するまで、2人と1匹でしばし、ベンチで放心状態となっていました。

(この数十分後に事件が・・・)
犬のことが心配で写真を撮る気にならず、帰りの写真はいっさいありません。途中、ベトナム料理で昼食をとって、延べ3時間のドライブで無事に帰宅。翌日に犬のお腹が2カ所、赤く内出血しているのに気づきましたが(こすった模様)、病院に行くまでもなく、1日できれいになくなり、ほっとしました。

現時点の家族の全メンバーが元気で、一緒の時間を過ごせる期間って、ほんの一瞬だ、ということをしみじみ感じる今日このごろ。家族みんなでどこかに行きたくて、今回の旅行を思い付きました。みんな、付き合ってくれてありがとう(特に犬)。
昨日、在宅勤務だった娘と午後の休憩時間に一緒にお茶をしていたら、娘が急に笑い出しました。犬がおぼれて、必死でデッキにつかまっていた様子を思い出したそうです。大変な思いをさせてしまって、犬には申し訳なかったですが、家族旅行のいい思い出がまた一つ、できました。終わり良ければすべて良し!