MRIを受けたら脳腫瘍が見つかってしまった話
2024年6月13日
今週の月曜日にMRIの結果が専門医からメールで来ました。MRIを受けることになった経緯はこちら。
「MRIでは、右の難聴の原因は特定できませんでした。しかし、非常に小さい(1センチ未満)Meningioma(髄膜種)が偶然見つかりました。治療は必要ありませんが、経過を見るために、1年後に再びMRIを受けてください。」というメッセージと共に、放射線医からの詳しい所見が添付されていました。それによると、この腫瘍が左耳の辺りに存在していることが分かりました。
心配していた聴神経腫瘍ではなかったことにホッとしたものの、結局腫瘍が見つかってしまいました。さっそく検索したら、髄膜種は40~60歳代の女性に多く、脳腫瘍の中では一番多いタイプらしいです。今後のことで疑問に思ったことをメールで受付宛てに質問したら、今朝、先生からの返事が受付を通して返ってきました。
これによると、
-来年のMRIについては、時期が来たら私から専門医に連絡する必要がある。これを受けて、MRIの紹介をしてくれる(私から直接検査機関に連絡するわけではないことを確認)。
-右の難聴の治療や薬はない。補聴器を付けることは可能だが、低音部分だけの症状なので、効果は低い(私自身は特に困っていないので、補聴器は不要)。
-現在使用している薬はそのまま使用して問題ない(この腫瘍がある人は乳がんの発生率が高いという情報があったので、念のため確認)。
結果が分かるまでの間、手術の体験談や医師のサイトを色々と検索していました(そしてうつうつとした気持ちになっていたのだけれど)。日本の専門医のサイトが思ったよりたくさんあったのが意外でした。そのうちの一つで、ある脳神経外科の先生が「検査で分かるというのも考え物だ。10年前に分かって心配して過ごすのと、知らずに10年後に気づくのとどちらがいいか。たとえ治療が厳しいものになっても、後者の方がいいこともあるのではないか」と思いをつづっておられるのを見つけました。その一方で、「脳の腫瘍は発見次第切除すること! 経過観測なんて無意味! 放射線治療なんて無駄!」という先生もおられました。脳腫瘍にはこれが正解、定番という治療法が確立されていない、ということなのだと思います。
そして、右耳の難聴の原因が分からず、なすすべがない、ということが確定。突発性難聴を始めとする難聴についての情報はいろいろ出てくるのですが、私のパターン(耳鳴りや激しいめまいなどがなく、耳の検査で指摘されてびっくり)を見つけることはできませんでした。ただ、今、音が聴けるということをとてもありがたく思っています。
これはもうストレスのせいだ、ということにしておきます。そうだ、そうだ、全部悪いのはストレスだ。ということで、日本の家族のことで振り回され、思い悩む(両親の認知症の症状に加えて、家族それぞれの立場や思いがこんがらがってしまっている)のを極力やめて、割り切って、なるべく機嫌よく過ごすように心掛けていきたいです。ニュージーランドの自分の家でお気に入りに囲まれ、自分の庭で植物たちに慰められ、自分の家族との生活に感謝して過ごしていけば、私の腫瘍も難聴も、悪化しないと思いたい。
以下は今回の検査に関する費用の覚書(本日の1NZドル=約97円)
5月2日
GP(かかりつけ医)にENT(耳鼻咽喉科医)を紹介してもらった費用:25.50ドル
5月24日
ENT診察代:375ドル
診察でやはりMRIが必要、とのことで検査機関を紹介をしてもらった。
6月6日
MRI(午前と午後の2回に分けて実施):3,820ドル
入力間違いではありません。私は加入していた医療保険で全額支払ってもらえました。
来年の自分へ:保険会社へのPre-Approval(事前承認)は、「Urgent」と明記して申請すること。やりとりは、チャットが早かった。