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【詩】みている

肋骨の真ん中
胸の中心の太い骨が
突然ごとごと動いた

痛みも無い
不整脈

誰にも悟られないように
俯いて早足で歩いた

曲り角でやけに顔の丸い三毛が
じっとこっちをみている

視界が狭まって
緑と黄色に点滅する

早足で通り過ぎようとしてるのに
やけに顔の丸い三毛が
まだじっとみている

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