
【Minecraft】統合版マイクラでRPGサーバーを運営するということ
はじめまして。kurou(くろう)です。
2025/1/1時点で、同時接続100人前後のマインクラフト統合版、RPGサーバーを運営しています。
その上での教訓や経験をいくつかまとめて記事にしたいと思います。
※技術的な話ではなく、運営してみての経験談です。
マイクラサーバーとは?
記事を読んでくださっている方の中には、マイクラサーバーが何か分からない方もいらっしゃると思うので、おさらいから始めたいと思います。
マイクラサーバーとは、簡単に説明すると、「大規模なマルチプレイワールド」になります。
統合版マインクラフトをプレイしている方であれば、Xboxフレンドを追加して、フレンド一覧から参加するという形式には慣れていると思います。
しかし、フレンド参加型のワールドは最大に一つのワールドに30人前後しか接続する事が出来ません。
その他にも拡張性が無かったり、色々と不便な部分があります。
そこで、より規模が大きく、自由度・拡張性を高めたマルチプレイを提供することが出来るのが、マイクラサーバーになります。
また、通常のマルチプレイとは異なり、フレンド参加型ではなく、IPアドレスとポートを入力し接続する形式になります。(SwitchやPS4,5などでは特殊な方法が必要)
簡単に説明しましたが、まとめると大規模で大人数が接続できるマルチプレイワールドとなります。
どんなサーバーがあるの?
マイクラサーバーと言っても、様々な種類のサーバーが存在します。
例えばプレイヤー同士で戦い、勝敗を競うPvPサーバーや、従来のマインクラフトを楽しむことのできるサバイバルサーバー、さらには経済やショップなど、マイクラに追加要素を加えて他のプレイヤーとの交流を楽しむ生活サーバーなど、様々なジャンルのマイクラサーバーがあります。
詳しくは「マイクラ サーバー」などで検索していただけるとわかりやすいと思います。(サーバーを簡略化して鯖と表現してる場合もあります。)
RPGサーバーって?
長くなりましたがここからが本題となります
私は現在、マイクラ上でRPGゲームが楽しめるRPGサーバーを運営しています。

従来のマインクラフトでは、木材を入手し、ツールを作成し、建築をし、ボスに挑む。といった流れでゲームが進行しますが、RPGサーバーでは、そもそものゲームシステムが違う場合が多いです。

私のサーバーの場合は職業や、複数の装備、多様な武器が存在しており、それらを強化や厳選し、より強いボスに挑む。もし勝てないのであれば職業や装備を変更して、相性がいい状態を見つけ出し討伐するのが主軸となっています。
もちろん、それ以外にもプレイヤーのコミュニティを重視するために様々なコスメティックアイテムや、自由に建築ができる住宅街システムも存在し、プレイヤー間でのイベント等も充実しています。
一般的にはこのような、大人数が参加し、一緒に攻略や交流を行うゲーム形態をMMORPGと呼びます。これらをマイクラサーバー上で遊べるサーバーを、RPGサーバーや、MMORPGサーバーなどと呼んだりします。
運営してて感じたこと
一緒にサーバーを作成するメンバーとの共同開発や、遊んでくださるプレイヤーさんの対応など、かなりやることが多いです。今まで様々な体験をしたのでいくつか抜粋して紹介します。
自分・メンバーのモチベーション維持
私のサーバーの開発メンバーは基本ボランティアで動いてくれていますが、サーバーで得られた収益が多い場合は可能な限り分配するようにしています。
しかしメンバーにも現実世界での生活があり、常に一緒に開発ができるわけではないのです。もちろん自分自身も生活があるのですべての時間をサーバー運営に費やすこともできません。このことからメンバー間でのすれ違いや、情報共有がうまくできずに離れていく方もいました。
とんでもなく開発が大変
PRGサーバーはとにかくプレイヤーが飽きないような様々なコンテンツを作成する必要があります。
アイテムやマップ、モンスターやボスなど幅広いものを作る必要があります。まずはコンテンツを考え、オリジナルの武器やモンスターのモデルを作 成し、マイクラに適応、そこから武器の性能や仕組みをプログラミングして調整する。
最後にデバッグ係に不具合やバグがないかを確認する。ここまでで1サイクルになります。だいたい新ボス1体作るのに20時間、武器や装備を作成する場合は30時間ほどかかります。
サーバー運営費用の確保が困難
私の運営するサーバーは、自宅のPCでサーバーを立て、セキュリティのために一度契約しているサーバーを経由してプレイヤーに提供しています。ここでかかる費用が自宅サーバーの光熱費、契約しているVPSの契約費がかかり、月に1万円前後かかります。
ゲーム内課金はマインクラフトのEULAに従うと、コスメティックアイテム(見た目スキン)の販売のみが許可されていますが、あまり収益を期待できるものではありません。よって基本的に赤字経営になります。
ここまでネガティブな話題ばかりでしたが、もちろんやりがいもたくさんあります。
圧倒的な達成感
私は現在サーバー運営をはじめて2年ほどになりますが初めはサーバーに参加してくれる方は10人もいませんでしたし、少ないときは0人になることは当たり前でした。
そのときは自分がサーバーを開発する意味を問い始めたりするなどかなりネガティブな感情でしたが、徐々にサーバーの同時接続人数が増えていくにつれて、コンテンツを作成するとそれをプレイヤーが消化し、感想をくれることに。
今では公式Discordは5200人を超え、アップデートのたびに様々なリアクションがみれるため、本当に楽しいです。
サーバー運営を考えている方へ
私と同じようにマインクラフトで何かコンテンツを作成し、公開したいと考えている人も多いと思います。
想像している以上にマインクラフト以外のことでつまづくことがたくさんあります。例えばプレイヤー同士での問題の対応、マインクラフト内からSNSやWebサイトに接続するなどユーザーエクスペリエンスを意識した開発、運営間でのトラブルなどがあります。さらには心無い発言をする人もいるため、メンタルが削られることもあります。
しかしこれらを差し置いてもサーバーを公開し、誰かに遊んでもらうという経験は非常に素晴らしいものです。
生活の負担にならない程度で、趣味としてサーバー開発・公開を行うのは誰の迷惑にもならないので、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
最後に
ここまでいろいろと語ってきましたが、マイクラサーバーの運営は結論からすると「困ることもおおいけど、確実にいい経験になる」ものだと思います。
今でも私のサーバーは公開していますので、ぜひ気になる方は遊びに来てください。
【統合版RPGサーバー】DUNGEON ADVENTURE 3 | クラフターズコロニー -マイクラの配布サイト-