絵本「シロネコのしたてやさん」
シロネコの仕立て屋さんのお話です。
色々なお客様が来ます。
ある、はれた日シロネコのしたてやさんにおひさまからちゅうもんがはいりました。
「どうか、わたしのひかりではるのはなをしたててくださいな」
そのよる、おつきさまからちゅうもんがはいりました。
「どうかわたしのつきのひかりで、ちょうちょをしたててくださいな」
さっそく、シロネコのしたてやさんはしたてていきます。
ミシンをチタタタタタ。
どんどんしたてていき、あ!まどからチョウチョがとんでいきました。
モッコウバラに、シロツメグサ。
タンポポにヤグルマギク。
たくさんつくりました。
ポカポカのあたたかいよる。
ちいさなドアのおと。
あけてみると、ハリネズミさん。
ちいさなこえで、したてやさんにたのみました。
「どうか、はなたばをしたててください。
たいせつなひとへのプレゼントなんです。」
したてやさんは、のこっていたおひさまのひかりとおつきさまのひかりで、シャクヤクのはなたばをつくり、ハリネズミさんにわたしました。
ハリネズミさんははずかしそうに、そのはなたばをしたてやさんにわたしました。
そして「いつもきれいなものをありがとう」と、ちいさなこえでいいました。
したてやさんはうれしくなり、そのはなたばをしたてなおしてハリネズミさんにちいさなチョウネクタイを。
じぶんにはちいさなみみかざりのリボンをおそろいでつくりました。
そして、オシャレになったふたりでよるのおちゃかいをしました。
おしまいです!
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