占いとおまじない
私はかつて、占いとおまじないが大好きでした。
満月の日や新月の日はいつなのか夢中になっていたし、その日は時間も気にしてお願い事をするようにしていました。
毎週、月曜日にはその週の占いが出るのですが、それもかかさず見ていました。
そして、「今週こそいい事がありそう」とか、その週に希望を持ちながら待って、そして、やはりいつもと同じ一週間を過ごしていました。
私が管理している食費が破綻してから、占いも見なく、おまじないもしなくなりました。
そんなことよりも、目の前の1日1,500円の予算のお金をどう使うか。どう残すか。に、必死になりました。
占いとおまじないは見なくなり、私は家計簿を見るようになりました。
老後のお金、貯金のお金の本を読むようになりました。
そして、少しづつですが、お金が貯まり出して私はおまじないや占いの事を忘れていた事に気付きました。
そして、私は思います。
「食費が破綻して、ついていた」
「あのおかげで、お金の大切さや目の前に確かにある幸せに気付けた」
確か、占いでは私の星の運勢は秋に大開運するみたいな事が書いてあったような気がします。
うろ覚えですが。
それだけを心の支えに夢を叶えようと躍起になっていたのですが、
夢は消えた今
思い返すと、食費破綻して、私は開運と言うのなら開運しました。
貯金が一気に増えたわけでも、世界を舞台に飛び回るアーティストになったわけでも無いのですが。
私を満たす幸福感はいっぱいになりました。
1ヶ月食べる食費が以前のように「足りない」とならなくて「十分、足りてる。このままいけば貯金に回せる」というのは、想像以上に心に余裕が出来て。
そして、幸せはたしかにあると、手応えを感じるようになります。
満月を見ても「きれいだ。」で、満足できます。
もう、満月に必死にお願い事を言わなくてはと、焦らなくても私は充分幸せだと満足した気持ちで、満月の光の下、楽しく歩けるようになりました。
もしも、それがお願い事をしたり、おまじないのおかげならば。
すごい効果だと頭を下げたくなります。
でも、また、見たりやろうとは思いません。
おまじないをやらなくても、占いを見なくても、庭に植えたチューリップはたぶんきっと、春になれば咲くはずです。
私の今の気がかりはそれだけです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?