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5歳年下君にお説教されたお話。
とある時期(数年前のお話よ!)マッチングアプリをぶん回しにぶん回して沢山の男性達と同時期にやり取りしてた時期があったの。例えば10人の男性とマッチングしたとするじゃない?最初の2往復のメッセージで見切りつけて私から解除する男性が半数ぐらい。で、残りの半数の男性達とやり取りして生き残る男性がおおよそ2人程度になるの。そして、その生き残った精鋭の男性達と実際に会って最終的に私の特殊能力(?)でセックスが「アリ」「ナシ」か判断して「アリ」の判定で生き残るのが1人かゼロのイメージだったわ。
このような調子だったから、大多数の屍(言い方w)を乗り越えて、私に会える希少な男性は奇跡に等しかったの(上から目線でゴメンなさいね)
前置きが長くなってしまったけども、そんな具合で細く長くやり取りして、とりあえず生き残った年下君がいたの。当時39歳、タカシ君(仮名)、183㎝、大手製薬企業勤務。
今思うと、タカシ君は、可もなく不可もなくで生き残った印象だったわ。やり取りはかなり平凡なものだったけど私の地雷を踏まなかったから生き残ってたのかもしれないわね。あとは、高身長が好みだったから、最初から無条件に良い印象を持ったのかもしれないわ。さらに比較的近い距離だったのと、お互いの写真交換した時も「まぁ、好みかも。」という程度の案外軽い理由だったの。とりあえず会いましょうか!という事になり、会う日程が近づいてくるにつれて、タカシ君は、何故か一人で盛り上がってきちゃったのよ。
「スーツ姿でなんとか 麗花さんを惚れさせないと!」
「年下は大丈夫ですか?」
「僕は、麗花さんが、ものすごく好みです!」
などなど…。私は至って冷静に「まだ、会っていないから。会わないとわからないから期待しないでね。」「年上だけど、逆に大丈夫なのかしら?」などと宥めてたんだけど彼の盛り上がりは止まる気配がなかったわ。完全に脳内がお祭り状態な感じだったの。対して、私はタカシ君のテンションとは反比例するかのように、さほどテンションも上がらぬまま、当日、待ち合わせ場所で会うことと相成ったの。
ドキドキしながら待ち合わせ場所で待ってると「麗花さんですよね?」と後ろから声をかけられたわ。今までのパターンとは違って、後ろから声をかけられるというフェイントだったの!タカシ君をチラっと一瞬見た私の判定は残念ながら「ナシ」だったわ(涙)
やり取りの段階で薄々気づいてはいたのだけどね。やっぱりナシだったわ!と確認した感じになってしまったわ。タカシ君は、そんな私の様子に全く気づく事なくルンルンしながら私をカフェにエスコートしてくれたわ。とりあえず、お互い座って、マスクを取って対面でじっくりお話しすることに。(当時はコロナ渦だったの)
タカシ君は、今の仕事があまり好きではない事。
転職したいが時間がもなく年齢の壁もありなかなか行動に移せない事。
小さいお子様がいて第2子も検討してる事。
などの身の上話を聞くうちに、私は自ら、タカシ君と私との間にモーゼの十戒の海を真っ二つに割ったような心の隔たりを作ってしまったのっ!つまり、ドン引きしてたのよ。ナシ!ナシ!!ナシ!!!って心の叫びをあげてたわ。私は自分の仕事を好きではない男性に全く魅力を感じないし、むしろ嫌いなの。そして、第2子を検討していて奥様と定期的にセックスしてるというのに、何故、わざわざ私と会ってセックスする必要があるのかしら!?アタオカ過ぎない!!??小さいお子様がいる奥様の元に早く帰って家事を手伝いなさいよっ!!!と憤慨してたわ。まぁ、そんな事を私が言えた義理ではないのだけども。
タカシ君は、私がどんどん心理的な距離を作っていくのをようやく察したみたいで、挽回しようと必死でアピールしてくるのだけど、私は乾いた笑顔を作るのが精一杯だったわ。むしろ顔が引きつっていたかもしれないわね。それにしても、お仕事がかなり激務そうな彼がどうやって私と会うっていうのかしら?そんな疑問を感じつつ、一応、聞いてみると、隙間時間で1〜2時間でサクッと会うイメージのようだったの。現実感が全くわかないし無理すぎるわ。
早く帰りたい!!!
と心の底から思っていると、タカシ君は追い討ちをかけるように最後の必死のアピールをしてきたの。「僕はハッキリ言ってしまうと、麗花さんが好きです。麗花さんさえ良ければ、どんなに忙しくても時間を作って会いに来ます!!!」
(初対面で「好き」というヤツは信用できないんだけど。)
私が複雑な表情をしてると、タカシ君は業を煮やして「麗花さんは、ホンキで彼氏を作る気はあるんですか?」と、まるでお説教するかのごとく言い放ったきたではないの!「彼氏....もしかしたら作る気がないかもしれません...。」「すみません。私の中で、彼氏の定義が実はよくわかってません。」
(彼氏って一体なんだろう?)
素朴な問いがグルグルと私の頭の中で回ってたわ。既婚者同士における「彼氏」の定義とは一体何なのかしらね??今後私の中の「彼氏」についての考えについて、この問いを起点として深めて行くようになるのだけど、それは先のお話になるわよ。(お楽しみに)
私がのらりくらりとかわしてる間に、タカシ君からLINEを交換して欲しいと頼まれたわ。でも、必死でお断りしたわ!彼は最後まで粘って「それでも、僕は諦めませんから!」と言い張ってたのだけど、、、
私の心は石のように固く閉ざされたまま終了したわ。
タカシ君と別れた後、一応、お礼の連絡をしようかとアプリを立ち上げてみたら、タカシ君から既にマッチングを解除されてたわ!やはり、信用できないヤツだったわねぇ。などと再確認しながら何故かホッとしてる自分がいたわ。こんな私に彼氏が出来る日は来るのかしら?お疲れ気味の私だけどまだまだ諦めないわよ!
次回へ続く。
追伸
Xやってます。黒鳥麗花@blackswan_reika