看護師の実態…②

急性期病棟と慢性期病棟どちらが忙しい?

私は、慢性期に長く勤めてから急性期病棟に転職しました。
急性期病棟と慢性期病棟の大きな違いは、患者さんの移り変わりが激しいか激しくないかの違いです。
では、問いへの結論から申しますと、
"忙しさはどちらも忙しく比較の対象となり得ない"というのが結論です。
ただ、これはあくまでも私の短い看護師経験の中での結論です。経験してないことも多くあるため、稚拙な考え、文章となることをお許しください。

急性期病棟

急性期病棟は一時的に疾患を治療するための期間だけ入院しており目的が治療というところに重きを置いていると思います。そのため、国の方針もあり在院日数も少なくなっています。退院する患者さんが多いということは入院する患者さんも多いということです。そのため入院、退院手続きや治療などが短期間で行われ忙しい印象があります。というより、実際に私が以前勤めていた所は循環器という部類では県で1、2位を争う忙しさでした。ケアだけでなく、記録や看護要約といった書類作成なども必要になってきます。点滴の数や入院患者の高齢化や治療に伴い一時的に認知機能が低下してしまう場合もありその対応にマルチタスクの能力が必要になってきます。

慢性期病棟

それに対し、慢性期病棟は病棟を生涯の生活の場として選び永続的に治療、現状の維持を行うというところに重きを置いていると思います。在院日数は縮小の傾向にありますが、それでも長い期間病院という場で生活を送らなければならないのが現実です。患者さんの入退院が少ないため忙しくない印象があると思います。しかしながら、現実はそうではなく慢性期病棟では、終末期や難病による苦痛を取り除くため治療ではなく生活を支えるというような関わりが必要になってきます。頻回なオムツ交換や更衣、体位変換、経管栄養といったケアが必要になってくるため急性期病棟とはまた違った忙しさが出てきます。単に慢性期病棟といっても自立されている方もいらしたり、全介助が必要な方もいらしたりと一括りにするのは難しいです。

最後に

こういったように、忙しさの定義はそれぞれの立場で大きく異なるため忙しさは比較できません。
しかしながら、両方の病棟を経験から言えるのは、両方を経験する予定がある方は急性期、慢性期といった順に経験することをお勧めします。
あと急性期から慢性期にいく方も慢性期だから忙しくないという考えはしない方が良いと思います。それぞれの大変さを考えた上で自分に合っている環境を選ぶ事が大事なのです。

ということで、ここで今回は終わりたいと思います。
ご愛読ありがとうございました。

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