息子たちがピアノを習うまで。②
最後にもう1つ。
体操教室にも行ったことがあった。
跳び箱も逆上がりもできない私にとって、それらが出来るなんて神の領域なのだ。
神の領域には手出しは出来ない。
是非その道の先生に習って頂こうと思い、体験レッスンへ行った。
グループレッスンだったので、知らない子ばかりだったからか私から離れなかったものの、なんとか一緒に手を繋ぎながらマット運動をしたり走ったりしながらレッスンを受けた。
ちなみに私は2歳児を抱っこしながら3歳児と手を繋ぎながら走った。
後から聞くと、楽しかった!やりたい!と返事が来たので、
初めての習い事ならばと私も付き添いを頑張った。
本音を言えばこれはほぼ私の運動教室だった。
そうして体操教室に入ったわけだが、2ヶ月後。
とうとう私の体力気力が下がり、そろそろ長男1人でレッスンを受けるように説得した。
他の親は壁側に座ってみんな見守っている。
私もそろそろ見守り隊になりたい欲が出たのだ。
そもそも私は運動が嫌いだ。
ただ走るならともかく2歳児片手に3歳児の速さで手を引っ張られるのはなかなかの苦行。
長男は、心配そうな顔をしながらもレッスンを受けた。
が、
やはり限界だったようで、突然無言の泣きをしながら走り寄ってきた。
イヤイヤとはまた違う、すがるような泣き方だった。
私はここでまた悟った。
次男と私が2人で居る光景を長男は1人遠い場所から目の当たりにしている。
3歳でまだうまく伝えられないのだろうが、
これが辛いのだな。
悩みながらも2歳児片手に半年付き添った。
しかし一向に前転はおろか、列にきちんと並ぶことも怪しい長男を見て、潔く退会した。
3歳と言えど学年で言えば未満児。
未満児とはこんなものだと学んだ。
さて、次回はいよいよピアノ体験レッスンへ。
③へ続く。