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「40歳、なんにもめでたくない」葉桜日記20240921

ちょっと前だけど
「90歳、なにがめでたい」
(正確には“九十歳”と漢字表記)
というエッセーが映画化されたとかで
ラジオでもCMやったりしてた。

作者本人なのか
編集者なのか
知らんけど
これ
もう、このタイトルつけた奴の勝ちだよな。

「90歳」は目出度いはずであるという
世間一般の共通認識に対するアンチテーゼ

などと深い意味でつけたわけでもなかろうが

実に絶妙である。

「60歳、なにがめでたい」
なら
“まぁ、そうだろな。今時60歳は高齢ともよべないし”
となり

「120歳、なにがめでたい」
なら
もはや、神仏の御託めいたものへとS進化
書店員も
“エッセー”
に並べるべきか
“宗教”
に並べるべきか迷ってしまい、
結果売れないであろう。

世に出回る99,9%の新書が
タイトル落ち
(中身はスカスカなのに、
自称意識高い系に刺さるタイトルの妙により、
何故かベストセラーになっちゃう準詐欺本)
だが

本書は映画化するくらいだから
内容もさぞかし面白いのだろうけど

およそ90までは生きそうもない不摂生な俺は
きっと読まないし
90歳の草笛光子さんの演技はちょっと気になるとしても
映画も観ない。


「なにがめでたい!」
とたとえ本人が強がったとて
周りの人間からすれば
ヤッパリ目出度いのだ!

と心の奥底では思うし

道半ば
若くして命を失ってしまった人
を想えば
とてもそんな事は口に出来ない。俺はね。

実に人並みだが
“生きてるだけで丸儲け”
というウチナーンチュ的考えに
賛同する。

これを読んでくれたアンタ。

たとえ、誰からも祝福されなかったとしても
俺が祝福する!


ただ生きている
それだけで
アンタは
めでたい!!


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