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死ぬときは持って行けない

死ぬときは何も持って行けない、とは確かに思う
死んだら他人にとっては全部ゴミ、というのもある

絶対的に換金性の高いもの以外は全部ゴミかもしれない
親にとって引き継いでもらいたい物があるのかもしれないけど
もらう方にとってそれが要るものなのかどうかはたぶん別

子どもに引き継げる、と言っているのはたぶん親のエゴ
生きている間に死んだらもらうね、と言っておけば十分

実際のところ趣味がぴったり合うならいいのだけど
アクセサリーにしても割と趣味は人それぞれ
車などにしても古い年式のものをもらっても困る

他にも最近よく聞く遺品処分のあれこれがあるので
なるべく持ち物は減らしておいた方がいいのだと思う

ただ物が大好きで死んだあと迷惑だろうと構わない
というのもそれはそれでいいような気もする
死んだあとに悪口言われようと別に知らない

どちらにしても自分が持ちたくて持っているなら
多くても少なくても結局のところ自己満足なのだろう

持ちたくないのに「もったいない」とかは違うと思う
もったいない、という言葉は本来とてもいいものだと思う
でもなんとなく悪い方に使われてきている気もする

ケチの言い訳だったり片づけられないことの理由にしたり
そういうのは本当の意味での「もったいない」とは違うと思う
堂々と自分がそうしたいから、と言えばいいのに

昔は遺体を燃やす時にお気に入りのものを入れていた
でも今は火葬場のルールが厳しくてメガネもNGらしい
好きな物を一緒に燃やしてもらいたい気持ちは分かる

死ぬまで持っていたいものは他人に渡したくないから
できることなら一緒に消滅させてもらいたい

他人に渡したくないくらい好きなものなら
死ぬ前に自分で処分した方がいいかもしれない
思い入れと違う扱いをされるのはなんか嫌

とりあえず指輪だけは一緒に燃やして欲しいけど
無理そうだから死にそうになったら捨てようかな
自分の手で捨てる、というのはなんか納得できる



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