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映画「こころの通訳者たち」を観て #13

「こころの通訳者たち What a Wonderful World」(2022年10月1日シネマ・チュプキ・タバタにて先行公開)を3月4日、東京都北区田端にあるシネマ・チュプキ・タバタという映画館で観てきた。この映画館は座席数20席の日本一小さい、日本で唯一のユニバーサルシアターである。実はこの映画を観るのは3回目である。1回目と2回目は私の地元、東京都青梅市にあるシネマネコという映画館で昨年11月の上映期間中に観た。昨日の朝、ツイッターでこの映画館で上映があることを知り、体調がよかったこともあり田端まで出かけることを決めた。

この映画のパンフレットの引用になるが、「耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ、3人の舞台手話通訳者たちの記録その映像を目の見えない人にも伝えられないか?見えない人に「手話」を伝えるには_」
このことがテーマになっている。愛知県豊橋市で上演された『ようこそ 舞台手話通訳の世界へ』という本編内のドキュメンタリー映像、その素晴らしさを何とか視覚障害者に伝えられないかとこの映画のプロデューサーであり、シネマチュプキの代表でもある平塚さんを中心に出演者たちは努力する。見えない人、聴こえない人、その間をつなぐ人の3者で話し合いを何回か行い試行錯誤を続ける。当初は3者の間で意見が合わず困難を極めていたが、この3者が、①とりあえずやってみる。②対話を最後まで諦めない。③完全を求めない。というスタンスでコミュニケーションを続けた結果、ドキュメンタリー映像に音声ガイドをつけたものが完成する。それは決して完全なものとは言えなかったが、感情に訴える素晴らしい出来となった。こころのバトンが繋がったのだ。

私は、以前高齢者と障害者を対象とした出先施設に15年ぐらい前、3年間勤めていたことがある。その施設には手話通訳者が常駐しており、ろう者の方々も訪れていた。また3ヶ月間の初級手話講座が開かれており、自分も何回か担当になったことがあった。担当になると初回は手話で挨拶をしなければならない。そのためNHKのEテレの「みんなの手話」を見て勉強した。だから、この映画を見て手話が懐かしく思った。そんな私も舞台通訳者の存在は知らなかった。

1回目、2回目と3回目見たときに何が違ったか?それはこの映画のパンフレットで視覚障害者モニターとして参加されていた難波さんが「3回まで我慢して観て」とおっしゃっていたが、やはり3回観て理解が深まったと思う。あとこの映画では、シネマ・チュプキ・タバタそのものが舞台になっていて、映画館、2階の事務所、商店街、田端駅などが登場する。実際にこの映画館を訪れて映画を観たことも理解が深まった要因のひとつと考えます。
自宅から遠いのでそれほど頻繁には行けないけれど、またぜひこの映画館を訪れて映画を観たいと思っています。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。

 映画『こころの通訳者たち』公式サイト (cocorono-movie.com)

 CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)CINEMA Chupki TABATA (jpn.org)


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