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勤め先の話し
皆さんのnoteを拝見する楽しみの一つに
その人ならではの職業体験などがあります。
ウラ事情、というと少し違いますが、
「あぁ、そんな苦労があるのかー」とか
「楽しそうだな」など。
なので私も「職業体験」について
書いてみようと思います。
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名前にもあるように、
私は今の会社に35年間お勤めしています。
どんな会社かといいますと
マイナビ・日経
2022年卒大学生就職企業 人気ランキング
で上位10位に入る人気企業です。
これのなかのどれかですね。
↓↓↓
文系総合ランキング
1位:東京海上日動火災保険
2位:第一生命保険
3位:味の素
4位:伊藤忠商事
5位:ニトリ
6位:ソニーミュージックグループ
7位:バンダイ
8位:損保ジャパン
9位:サントリーグループ
10位:講談社
理系総合ランキング
1位:味の素
2位:ソニーグループ
3位:サントリーグループ
4位:明治グループ
5位:トヨタ自動車
6位:NTTデータ
7位:キヤノン
8位:富士通
9位:カゴメ
10位:JR東海
そんな、人気企業がどんな感じなのか
大企業病(File:1)をお届けします。
(File:2があるかどうかはわかりません)
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大企業病(File:1)
永遠に終わらない業務標準化
業務が属人化して個人商店化している
なんていうのは、会社の規模に関わらず
良くあることだと思います。
■属人化:その人しかやり方が分からない状態になること
■個人商店化:仕事が自己完結型。その人以外、何をやっているのかも良くわからない。
そのため、部門長は年初に
「業務標準化」を目標の一つにあげます。
全く持って正しい活動です。
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標準化の手順としては、こんな感じでしょうか。
・現状把握
・問題点の洗い出し
・改善
・新業務フロー作成
・教育
・定着
その後、定期的なチェックと改善の繰り返し
これも、そんなに悪くないと思います。
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しかし問題は、その日程感にあります。
なぜか、なぜなのか、
理由はさっぱりわかりませんが
年初に立てた目標を
年末に総括するならわしがあるためか
ほとんどの活動が、
年末をゴールとしたスケジュールを
立てます。
しかも、そのゴールが
「新業務フロー作成」
年末に「こんなん出来ましたー!」
と報告して終わり。
作って終わりじゃだめでしょ。
(心の声)
担当したリーダーの人は
高く評価されます。
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このチームが1人か2人だったら
それでも良いかも知れません。
でも、
10人以上のチームとなると
新しい業務フローを全員に
教育しないと定着しません。
やってみせて
言って聞かせて
やらせてみて
ほめてやらねば人は動かじ
(山本五十六)
会議室に集められて
新しい業務フローの説明をされても
実際どうすれば良いのか、
あれはどうするの?
これはどうなるの?
などなど色々な疑問が出てきます。
でもそれは、誰もフォローしません。
なぜなら、もう、
「こんなん出来ましたー!」
と報告が済んでいるから。
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新年
気分も一新
去年の話し?
なんのこと?
また、新たな目標が掲げられます。
場合によっては人事異動で
部門長が変わったりします。
自分の部に変更がなくても
関係部門に組織変更や
人の入れ替えがあると
去年決めた「新・業務フロー」が
早くも機能しなくなることもあります。
そして各自が、それなりに工夫して
仕事を進めていく。
属人化、個人商店化の始まり。
そして新たな
業務標準化活動へ…。
endless
無限ループ
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私が、今の部署に異動してきて
10年くらい経ちます。
その間、一度たりとも
仕事が「標準化」されたことはありません。
でも、それで成り立っています。
会社の共有フォルダーには
何種類かの「業務標準書」が眠っています。
私はこれを
ゴミまたは残骸と呼んでいます。
新しい標準化活動のとき
ゴミまたは残骸の利活用を提案しても
もれなく却下されます。
毎年ちょっと…違うらしい。
待望の、大企業病:File2公開しました★