3行日記 #190（落下、ヤモリ、黒子の毛）
五月三十日（木）、晴れ。
午後、湖池屋のポテチの袋についていたベルマークを切り取った。二点。
夜、なべしぎ、茹で鶏むね肉、宇和ゴールド。キッチンタイマーを取るときに手が滑って落としてしまった。当たりどころが悪く、シンクの角にぶつかった衝撃で壊れ、ガラスのカバー、針、本体の三つに分解して四方に飛び散った。本体とカバーは床で見つけたが、小さな針がどこにも見つからない。顔を床の高さまで屈めて家具の隙間をのぞいたり、キッチンの小物をどけてみたりしたが、どこにもない。十分くらい捜索したところ、シンクの中にあった皿の下で発見した。
チャックの散歩、途中の燕の巣のなかに仲良く二羽がおさまっていた。もう壊されませんように。妻の実家に着くと妻の悲鳴があがった。見ると、引き戸の前のコンクリートの上に、ヤモリがじたばた空中で脚をもがきながら一目散に逃げていく。玄関を開けたら上からヤモリが降ってきたの、と妻が興奮気味だ。南へ、公園でうんち、シャイニング犬のアトラクションをかすめて、北へ。ガードしたをくぐって帰宅した。
そういえば数日前、私の右顔のえらあたりの黒子から、三センチほどの毛が生えていることに気づいた。しかも二本。ベトナムでは幸福の証らしいよ、金運が上昇するんだって、と妻が教えてくれた。