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「小悪魔的な彼女」というお話し

「ねぇ、何してるの?」
彼女が小悪魔的な笑顔を見せつけて話しかけてくる。
彼女にとって、オレなんかただのからかい相手にしかすぎないことを知っている。
だからオレは精一杯の抵抗で、彼女になんか興味がないそぶりでそっけなく答えて見せるのだ。
ただ、視線はチラチラと彼女の開いた胸元に行ってしまうのは仕方がない。
抗えない宇宙の真理というやつだ。

「あぁ、ちょっとラジオをね、直してる」
「へぇ〜器用にドライバー使うものね。ところでさ、手で回さなくても、電気とか使わなくても、回さないのにぐるぐる回っちゃうドライバーってなーんだ?」
「何?それ?なぞなぞ?フシギドライバーってこと?」
「そう。まぁ、これ飲みながら休憩したら」
喉が渇いていたオレは、彼女から渡されたグラスに入った飲み物を一気に飲み乾した。

すると彼女は悪魔的な笑みを浮かべて言う。
「答えはね、お酒のスクリュードライバー」

その答えを聞くか聞かないかのうちに、オレの目の前の視界はぐるぐると回り始めた。

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