【コラム】僕らはみんな生きている
車を、運転していましてね。
そう、実は私、車の運転ができるんですよ。
すごいでしょ?
割とね、車の運転するのが好きなんですよ。
仲間を誘って、そう、秋の海岸へ行こうか、なんて言って。
夏の思い出を探しに行こうか、なんて言って。
えぇ、そんな仲間なんていないので、一人で運転していたわけなんですけど。
車のエアコンの温度って何度にしていますか?
真夏の暑い時ならガンガンに効かせたいので18度とかにしてるんですけど、もう夏も終わり秋に入ろうってくらいから25度くらいに設定します。
25度っていうと、濃いめの水割りくらいですかね。
そらアルコールの度数だっつーの。
で、25度くらいに設定していると、こんくらいの時期になると外気温が25度を下回る時が来る。
そうするとどうなるか?
「知らんのか?暖房に切り替わる」
そう、思いもよらぬ温かい風が吹いてくることになるんですね。
世間や読者たちの冷たい視線や反応に凍えた私を温めてくれる。
いや、優しくしないで。
なんて、おセンチな気持ちになるのも秋だからでしょうか。
とにかくも、こちらは何にも変えていないのに、勝手に冷房から暖房に変わっちゃうんですね。
なんたるちあ。
こちらは変わっていないのに、周りが変わってしまうことで変化が起こってしまう。
往々にしてそういうことがる。
例えば、あなたの上司で。
機嫌が良かったり悪かったりする上司がいるとする。
もしかすると上司の機嫌はいつも一緒なのかもしれない。
もしかすると変わっているのはあなたの受け止め方で、変わっているのはあなたの方なのかもしれない。
そうすると、人間関係において、どうするのがいいのか?
相手に合わせて自分も変化することが必要なんですね。
相手の機嫌というか、温度に合わせてこちらの温度も変化させる。
言ってしまえば変温動物になればいいんです。
そう、ヘビのように。
ヘビのような性格っていうと、なんだか性格悪そうなイメージですけど、実は人間関係をうまくやるのはヘビのような人なのかもしれませんね。