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Audible『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』大川内直子(2021・実業之日本社)
空間のフロンティア
時間のフロンティア
生産=消費のフロンティア
伝統的なフロンティア
そして、アイディアのフロンティア
資本主義は本書を通じてみてきたように簡単につけたり外したりできるようなセイ的なシステムではありません。もちろん、財産権などの制度と密接に絡み合う形で発達してきましたが個々人の心的傾向としての側面はその重要性、根深さに反して意識されてこなかったように思います。
大川内先生がおっしゃるに、資本主義っていうのは「システム」ではなく「心的傾向」なのだそう。なので「資本主義にゆきづまっちゃった!! なんかほかの、もっとえーやつに乗り換えようぜ!!」みたいなことは難しいんじゃあないですか。「全とっかえ」よか「アップデートしてく」ってほうが現実的でいーと思いますヨ!・・・みたいなかんじの内容でした。
資本主義って問題点もたくさんあるけれど、素晴らしいモノもたくさん生み出してきてる。資本主義そのものは悪でもなんでもない、と。
(使う人間がアレなだけで)
今回の衆院選挙。
我が県は昔っから筋金入りの自民王国なのですが、その一方で強烈なアンチ自民人口も多いんですよネ。「自民に入れるヤツは世の中のコトが何もわかってないバカ」みたいなスタンスのアンチが多数生息している。ちなみに実家両親・旦那含む旦那実家のご両親も皆ゆるぎなきアンチ自民族。みーんな自民が大嫌い。
自民党の汚点や政治家の悪事に対する彼らの嫌悪感は凄まじく、そーいう怒りの全てが「不景気も少子化も日本の悪いことはなんでもかんでも全て自民党のせい!」みたいなところへ収束してゆくのですがーーー彼らのアレを聞いてると逆に「アンタら自民への評価がクソ高いんですね!」って思えてしまうのはナゼなのか。
なんか話逸れてしまいましたが、こちらのご著書を聴いてるうちに、なぜかアンチ自民族の鬼の形相が頭をよぎってしまって、つい・・・(^^ゞ