試される大地の優しさに触れた北海道10日間の旅 / 札幌・夜の小樽
10月13日
お昼過ぎに札幌駅に到着したくろしお。今日はここで宿泊します。なので日中は札幌を観光して、夜は小樽まで足をのばしてみることにしました。
前回の記事はこちら
“札幌” と言えば私の中では時計台とテレビ塔。そして、どうしても行ってみたい場所がありました。
『北海道神宮』です。
絶対にお参りしたい。北海道神宮に行きたくて札幌に一泊することを決めました。
さぁホテルに荷物を預け、足取り軽く出発です。時計台やテレビ塔、北海道神宮のアクセスは、すべて札幌駅南口からです。
札幌駅周辺はポロクルと言うシェアサイクルステーションが充実しています。
札幌のみの旅行だったら利用していたと思います。しかし観光案内所の方に旅はこれからのようなのでテレビ塔、時計台は徒歩で、そこから地下鉄に乗り北海道神宮へ行かれたほうがいいと思います!とアドバイスを受けました。
どうやら北海道神宮までの道は直線道だけど、けっこうな坂道が続くとのこと。そういった土地勘は地図だけ見ていてもなかなか認識できないですよね。
観光案内所に聞いてよかったぁ。この後もアクセスの仕方をひとつづつ丁寧に教えて下さり、とても親切な方でした。ありがとうございました!
さて、札幌は地下通路が発達していて主要な場所への出口がきちんと整備されています。その名も “札幌駅前通地下歩行空間” 「通称チカホ」
地上を歩いてもいいけど信号がたくさんあるので無駄に時間がかかるそう。なので案内所の方がチカホをおすすめしてくれました。
階段を上がり地上に出ると、すぐに見つけることができました。時計台です。
こちらの時計台、元々ここにはなかったようです。大学生のために正確な時間を知らせる役割や演武場(入学や卒業などの式典)として使われていたそう。入館料が要りますが、時計台の歴史などを知ることができる場として開放されています。
そして時計台から少し歩くと見えてくるのがテレビ塔です。
とても開放感のある場所にスラッとした形のテレビ塔はすごくおしゃれ。
やっほー!!って言いたくなるほど見通しがよくて広い。(おおげさでもなんでもなく)ビルもあって都会の中にいるのに北海道の空は広く感じる。ここに立つと、やっぱり大阪はなんだかんだいっても、せせこましいなぁと思ってしまった。
開放感たっぷりのこの辺りは大通り公園。市民の憩いの場として季節ごとにイベントが行われ一年を通して賑わいを見せる場所だそうです。
そしてここには、とても有名な『とうきび※ワゴン』があります。運が良いのか悪いのか、私が行った日が今シーズンの最終営業日。そのためかすごく並んでいまして…。時間の関係で諦めてしまいました。食べてみたかったなぁ。
※とうきび=トウモロコシ → 地域によって呼び名が変わる。東北や北海道のトウモロコシは糖度が高くて美味しい。
仕方ない!気を取り直し、地下鉄東西線 大通駅から円山公園駅まで乗車して北海道神宮へ向います。この通りの周りに地下鉄に繋がる階段があるので降りて行きますよ。
乗車時間は5分程度。観光案内所の方に教えてもらった行先の電車に乗ります。
円山公園駅から北海道神宮は少し歩きます。
北海道神宮には様々な方角に鳥居があって、駅からの道で向かった鳥居をくぐると拝殿は進行方向左手に見えてきます。
こちらの鳥居は下記の紫のマーカーです。私は表参道からまっすぐ繋がる鳥居から参拝したかったので、表参道の鳥居まで一旦歩いて行き(ピンクのマーカー)そこからもう一度、拝殿に向かって歩いて行くことにします。(青のマーカー)
これはくろしおの勝手なこだわりです。一直線に北海道神宮を目にしながら拝殿に向かいたかったから。ただそれだけです。
とても立派な拝殿なんですが、“鎮座してる” とか “迫力がある” とかではない雰囲気なんです。
見た目に反した、このおおらかさはどうしてなんだろう?
気になったので調べてみたら、開拓民の心のよりどころとして明治天皇が詔※を出し開拓三神を祀ったのが北海道神宮の始まりとありました。※天皇からの命令
開拓三神とは
大国魂神(おおくにたまのかみ)
大那牟遅神(おおなむちのかみ)
少彦名(すくなびこなのかみ)
の3柱が祀られていてるそうです。
北海道神宮は ~ 心のよりどころ ~
だからなのですね。頬にあたる風はどこまでも心地よくて心穏やかな時間が流れていたのは。私でも感じることができた心がほっと柔らかくなる感覚。そう言った意味では、すごいパワーが宿った場所とも言えるかもしれません。
さて周りも散策しましょう。ここにはかの有名な『六花亭』があります。
どうやらこちらの六花亭でしか売られていないものがあるようですよ。気になる方は調べてみてね。
北海道神宮の甘味処はもうひとつあるのでそちらに行ってみましょう。
くろしおはこちらで 「福レ餅」 をいただきました。
ネーミングが個性的なのでお店の方に伺ってみたら 『福が大きくふくらみ広がるように』との思いを込めて福レ餅と言うのだそうです。
ここにも優しさが詰まっているのですね。
ぜひ食べて欲しい和スイーツです。
ここでプチ情報。どうしても六花亭に行きたい!って方はこちらを利用してみるのはいかがでしょう。
訪れた人の心に、おおらかな優しさが灯される場所のように思います。北海道神宮 ほんとうに来てよかった。
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穏やかな時の流れを感じたあとは、夜の小樽運河を見に行きましょう。
札幌駅に帰ってくると、だいぶ日が傾いてきていました。
札幌~小樽間は途中から海沿いきわきわを走行してくれます。
ホーム越しに石狩湾が広がる あさり駅。漢字で書くと「朝里」 。おしゃれな駅名だなぁと思いました。
そしてこの朝里駅のひとつ手前が、またユニークな駅名になっています。
昔、小樽ではニシン漁が大変栄えていて、このあたりの漁師の家には銭函が積まれていたのが地名の由来らしいです。今でも駅には銭函があるとか。こちらもご利益がありそうですね。気になる方は下車してみて下さい。
くろしおは小樽優先で通過します(笑)
普通ならば1時間ほど、快速エアポートだと30分ほどで到着です。
小樽駅はホームにも趣のある造りがたくさんあるのですが、ここへはこの旅中にもう一度訪れます。なのでその時に紹介したいと思います。
小樽に来たら絶対に見て欲しいのは駅舎です。こちらは登録有形文化財に指定されている貴重な建造物なんです。
くろしおのおすすめは、ぜひ少し離れた場所から振り向いて駅舎を見ていただきたいなぁと思います。とっても素敵なんです。
ちなみにこの駅舎は小樽港に対して真正面に向いて建てられているそうですよ。
駅舎に見惚れてしまい、すっかり日が暮れてしまいました。小樽運河に急ぎます。
途中、手宮線跡にちょっと寄り道しながら歩いて行きます。こちらも後日紹介しますね。
小樽運河に続く道は街灯のあかりが暖色系に統一されていて歩いているだけで旅情を掻き立てられます。
これは旧安田銀行小樽支店で歴史的建造物なんだって。
重厚感がある建物に混じって、さりげなく可愛いものもあったり。
そんな素敵な夜の小樽を歩ける一本道はこちらです。
この道を抜けると小樽運河がお目見えです。
小樽運河(おたるうんが)
派手さはありません。でも、それがいいんだと思います。変に良く見せようとしていない。ありのままの姿を街灯という明かりのみで演出されている。ここでしか魅せることのできない運河の在り方を熟知しているような景観でした。
気になりますね。運河沿いを散策しながら行ってみよう。
そうするとこんなのをやっていました。おーグッドタイミング!
実は小樽運河を見たら札幌のすすきのでラーメンを食べようと思っていたのです。でも予定変更~!今日の晩御飯はここで食べて帰ることにしよっと。
yummy市でいただいたのは、稚内地方で作られているお蕎麦と北海道の代表グルメでもある いももち。あと地元で愛されているんだろうなぁと感じさせるコーヒー屋さんにも出会いました。
続いてこちらは、運河を挟んでこの広場の向かいにある、北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫※。老朽化による解体の危機があったようだけど、地元の方々の熱い思いや支援で今もここにあるのだとか。
※食品用の缶詰などを製造している会社。かつて、この倉庫はそれらの保管場所として使われていたみたいです。
守られて今ここにあると知った上で眺めると貴重な物を見せてもらえた感動が増しますね。
さらに流れていた音楽のリズムに合わせて照明の明るさが変化する演出があって、ステキな小樽運河の主役的存在感がありましたよ。
そしてこちらのコーヒー。福岡出身の方が縁があって小樽という地でコーヒー屋さんを営んでおられるんだそうです。
ここのマスターに、よかったらメッセージを残していって下さい。と言っていただけたので書かせてもらったのが今回のヘッダー写真です。
地元の方々の小樽に対する愛の深さや、おもてなしの心を感じることができた夜でした。
夜の小樽運河おすすめです。とっても雰囲気いいです。
あー楽しかったなぁ。名残惜しいけど、もうそろそろ帰らなきゃ。
余韻に浸りながら最後に買ったコーヒーを片手に駅に戻ります。
小樽駅 やっぱり素敵ですね。
改札を入りホームに向かうと、そこはなんと温かみのある灯りに包まれて、とってもロマンチックな乗り場になっていました。
そんな小樽ともお別れの時がやってきました。帰りは快速エアポートに乗ります。
快速なので約30分で札幌駅に到着。すると待っていたのがこちらの景観。
駅舎がピンクに染まってる!
見るものすべてに感激です。
明日に備えてホテルに帰るつもりでいたけど、もうこのテンションは止められない。最後にあるところへ向かうことにしました。
それはここ。
行くつもりではなかったので閉館ギリギリに入館。
そこで待っていたのは
美しい札幌の夜景でした。
「きれい」 と何度も呟いた。
さらにここには、バーもあってドリンクを飲みながら夜景を楽しめるのです。最高ですね。
昼間も素晴らしい景色に出会えるに違いないでしょう。駅直結(北口)なのでアクセスは抜群です。札幌に来たらぜひ寄ってみて下さい。
今日という日の締めくくりに
“ようこそ!北海道へ!”
って言ってもらえた気がした。
楽しかったなぁ。(2回目 笑)
旅は始まったばかり。
明日は、一日1往復しかない特急に乗ってJR最北端の駅 稚内へ!
くろしお
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