無題

意識の谷をつなぐ4文字

くろかわさん、好きな四字熟語は何ですか?と聞かれたら大盛如山(大盛なること山のごとし)かJ.ロペスの二択なのですが、ずっと自分の中で大事にしている四字熟語というか考え方があります。

是々非々

良いものは良い、悪いものは悪い。白いものは白い、黒いものは黒い。としっかり自分で判断することです。

こんなんできて当たり前だろって思う人多そうなんですが、私は結構難しいって自覚してます。
あくまでも自分の場合ですが、頭の中に裁判官的存在をおくイメージを持っておかないと是々非々で判断ができないです。なぜかというと、感情の波に飲み込まれやすいタイプだから。

特に自分の考え方と真逆だったり、嫌悪感を抱くような「理解に苦しむ物事」に相対した時に頭ごなしに全否定しないように気をつけています。

先日「職場における女性のメガネ禁止」っていうのが話題になりました。 女性蔑視、女性差別、時代錯誤という意見が噴出しました。
仰ることはごもっとも。異議なしです。

ですけれど「なぜ昔は職場で女性のメガネが禁止などというルールが生まれたのか?」私はそこが気になったんです。今の価値観だと120%アウトなのに、どうして昔はそれが是とされたのか。
色々な理由があると思いますが、30年以上メガネっ子だった自分の仮説は

「昔のメガネフレームはデザイン性が乏しかった」
「昔は軽くて薄くて丈夫なレンズがなかった」
この2つの理由により「メガネが格好悪かった」

です。実際、自分も含め同年代の人はわりかしメガネにコンプレックスを持っている人多いですし。(幸い私はオプテリアグラシアスのすごくカッコいいメガネに出会ってからメガネコンプレックスが無くなりました)


だから、「職場の華」であることが求められた時代にはそれが是とされていたのではないかと。それが今まで改められず残っていたのは驚きですが。
※なお「職場の華」という存在自体はそれはそれで個別の問題と認識しています。

こういった感じで自分と立ち位置が異なる人やモノを理解するには、意識の谷間を埋める必要があるんじゃないかと考えています。全部相手に寄り添うという意味ではなく、相手がなぜそうなのかを理解し把握すること。意識の谷間を埋めないと、議論は不毛な水掛け論に終始することになりがちです。そして、その意識の谷間を埋める一つのカギが「是々非々」なんじゃないかな、と思うのです。

感情に任せて気にくわないものを全否定するのは凄く簡単ですし、楽ちんなんですがあんまり建設的ではないよな、って思うのです。

なので、今はいろんな意識の谷を超えるために頭の中の裁判官さんに「是々非々で」ってアドバイスをもらうようにしております。なかなか良いもんですよ。

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