オーシャンズ11
スティーブン・ソダーバーグ監督、2001年公開の「オーシャンズ11」を観たことあるだろうか。私はこの映画が好きで通しでも50回以上、部分的に観るのは数え切れない。翻訳本やサントラ盤も持っている。かなり好きな映画。
主人公ダニー・オーシャン率いる11人の犯罪スペシャリスト集団が、ラスベガス三大カジノの金庫室にある1億6000万ドル以上の現金を狙うケイパー映画。スティーブン・ソダーバーグ監督がスーパースターを複数揃え「これでもか!」と見どころを幕の内弁当のように詰め込んでいる。
監督が思いつくありとあらゆる上品でオシャレで色っぽい演技と構図。音楽とのシンクロ。どの場面を切り取っても絵になると思う。(褒めすぎ)フィクションなので、状況に無理があったり現実離れしていて全く問題なし。自分はノンフィクションよりも丁寧に作り込まれたファンタジーが好き。そして、監督が映画に込めた思いを楽しむ。例えば、込めた思いが100あるとすれば、100全部を味わいたい。そうすると、1~2回観たぐらいでは味わいきれない。
味のなくなったガムを噛み続けるのではなく、噛んでも噛んでも味の無くならないガムのような映画である。
中でもブラッド・ピットがかっこいい。
当時37歳。12モンキーズの怪演から6年後、ブラッド・ピットが一番みずみずしい時期だったと思う。
人生で絶対に見なければいけない映画の1本ではないが、良質な暇つぶしを求めてらっしゃる方は是非。