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星杯論文番外編〜CNo.92編〜

こんにちは、黒澤社長です。
今回は番外編として、Twitterのフォロワーの方に提供していただいたアイデアを元に作成した論文デッキを紹介していきたいと思います。
論文デッキとは何ぞやと言う方は、星杯論文〜傷痕編〜をご覧下さい。
では、どうぞ。

CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragonとは

エクシーズ・効果モンスター
ランク10/闇属性/ドラゴン族/攻1000/守 0 レベル10モンスター×4
(1):このカードは戦闘では破壊されない。 (2):自分のモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。 その数値分だけ自分のLPを回復する。
(3):このカードが「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」をX素材としている場合、 以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 相手フィールドの全ての表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効化される。 この効果の発動と効果は無効化されない。

まず正規召喚は非常に難しく、基本的にRUMやバリアンなどの効果コピー系モンスターで効果をコピーするのが基本的な使い方となるXモンスターです。
効果を見ていくと戦闘に関する効果が2つありますが攻撃力は1000であり、(1)は低い攻撃力でも倒されなくなるため噛み合いますが(2)は自己完結するには攻撃力不足と言わざるを得ず、何かしらで攻撃力を上げるか、もしくは他のモンスターに戦闘を行ってもらう必要があるため噛み合っているとは言いづらいです。
また(3)の効果はRUMで出す前提のような効果であり、一見強力な制圧効果に見えますが相手ターンに使うことが出来ないため、非常に使いづらい代わりに少し強くなった冥王結界波のような捲り専用のものとなっています。
これらの効果を活かして何かをする場合、最も使いやすい効果は(2)であり、今回はこれを活かす方向で展開を組みました。

展開解説

展開紹介

  1. 後攻でスタートし予想GUYでレベル2魔法使い族通常モンスターをデッキから特殊召喚する

  2. 星杯の妖精リースを通常召喚し、効果で星遺物-『星杯』をデッキから手札に加える

  3. 通常モンスター1体で星杯竜イムドゥークをリンク召喚し、イムドゥークの効果でイムドゥークをリリースし星杯をアドバンス召喚する

  4. 星杯とリースでスプライト・エルフをリンク召喚し、星杯の効果で星杯に誘われし者を2体デッキから特殊召喚する

  5. エルフの効果で墓地の通常モンスターを特殊召喚し、墓地のリースの効果でエルフを墓地へ送る

  6. 誘われし者2体で聖騎士の追想イゾルデをリンク召喚し、効果でデッキから妖刀-『竹光』を含む装備魔法を4種類墓地へ送ってデッキから終末の騎士を特殊召喚して終末の騎士で召喚僧サモンプリーストをデッキから墓地へ送り、妖刀竹光の効果でデッキから折れ竹光を手札に加える

  7. キャリアー起動効果で自信におもちゃ箱を装備し、キャリアーをリリースして星杯をアドバンス召喚する

  8. 通常モンスターとイゾルデで神聖魔皇后セレーネをリンク召喚し、効果で墓地のサモンプリーストを特殊召喚する

  9. サモンプリーストの効果で折れ竹光を捨てデッキからレスキューフェレットを特殊召喚する

  10. サモンプリーストと終末の騎士で御影志士をセレーネのリンク先では無い箇所にエクシーズ召喚し、効果でブロックドラゴンをデッキから手札に加える

  11. フェレットの効果で堕天使ナース-レフィキュル、ジェット・シンクロン、星杯の守護竜をデッキから特殊召喚する

  12. レフィキュルとジェットシンクロンでガーデン・ローズ・メイデンをシンクロ召喚し、効果でブラック・ガーデンをデッキから手札に加える

  13. ジェットシンクロンを自身の効果で墓地から特殊召喚し、ブラックガーデンを発動する

  14. ジェットシンクロン、星杯の守護竜、ガーデンローズメイデンの3体でエンシェントフェアリードラゴンをシンクロ召喚し、ブラックガーデンの効果で相手の真ん中のモンスターゾーンにローズトークンを特殊召喚する

  15. エンシェントフェアリードラゴンの効果でブラックガーデンを破壊してLPを回復し、デッキからゼアル・フィールドを手札に加えて発動する

  16. エンシェントフェアリードラゴンと御影志士で星鍵士リイヴをリンク召喚し、効果で星遺物を継ぐものをセットして発動し墓地のレフィキュルをセレーネのリンク先に特殊召喚する

  17. 墓地の御影志士、誘われし者2体を除外してブロックドラゴンを特殊召喚し、セレーネとブロックドラゴンで転晶のコーディネラルを左のEXモンスターゾーンに特殊召喚してブロックドラゴンの効果で魔救の探索者、適当なレベル5岩石族モンスター、適当なレベル1岩石族モンスターをデッキから手札に加える

  18. 探索者を自身の効果で特殊召喚し、墓地の守護竜の効果で通常モンスターを墓地から特殊召喚する

  19. 探索者と通常モンスターで武神姫-アハシマをリイヴのリンク先に特殊召喚し、効果で手札のレベル5モンスターと墓地の星杯でN・As・H Knightをエクシーズ召喚する

  20. N・As・H Knight1体でCX-N・As・Ch Knightをエクシーズ召喚し、ゼアルフィールドの効果でEXデッキのCNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos DragonをCX-N・As・Ch KnightのX素材にする

  21. CX-N・As・Ch Knightの効果でX素材のHeart-eartHを墓地へ送りCNo.101〜107のいずれかをCX-N・As・Ch Knightに重ねてエクシーズ召喚する

  22. 21で出したCNo.に重ねてCX冀望皇バリアンをコーディネラルのリンク先にエクシーズ召喚し、効果で墓地のHeart-eartHの効果をコピーする

  23. コーディネラルの効果でバリアンとトークンのコントロールを入れ替え、バリアンにトークンとコーディネラルで攻撃する

補足

  • 予想GUY+星杯の妖精リースの2枚初動となる

  • 予想GUYで特殊召喚するモンスターはレベル2魔法使い族であれば誰でも良い(執筆時点で8種類存在する)

  • 素引きしてはいけないカードは予想GUYで特殊召喚するモンスター、誘われし者、終末の騎士、装備魔法(1種までは素引きしても可)、サモンプリースト、レフィキュル、ジェットシンクロン、守護竜、レベル1・5岩石族、探索者である(但しレベル1・5岩石族、探索者はレベル1モンスターがネメシス・キーストーンである場合のみこれら3種のうち2種を同時に素引きした場合御影志士のサーチ先を素引きしなかったモンスターに変更し、ブロックドラゴンの代わりにキーストーンを特殊召喚することでケアできる)

展開を完成させるまで

今回はかなり展開を悩み、星杯である必要が薄れるため普段封印しているイゾルデセレーネサモプリの展開を使用したり後攻を何もせず譲ってもらったり2枚初動だったりとかなり妥協に妥協を重ねた形での完成となっており、いつかリベンジしたいと考えています。

Heart-eartHの解説項目で触れましたが(2)の効果を活かす方向性自体はアイデアをいただいた当初から考えていたものであり、シモッチの副作用や今回使用したレフィキュルなどの回復反転効果を持つカードを併用しHeart-eartHを送り付けてこちらが自爆特攻する形式で考えていました。
しかし素の攻撃力が1000しかなくこのままでは厳しいため、X素材の数だけ攻撃力が上がる効果を維持しつつNo.モンスターの効果をコピーできるバリアンに着目しました。

ただバリアンまで繋げるだけでもHeart-eartHを含めEXを5枠消費し、さらに送り付ける都合で使用するコーディネラルと簡単に相手フィールドにモンスターを用意できるブラックガーデンを用意出来るガーデンローズメイデン、更にHeart-eartHを簡単に墓地へ落とせる手段となれるゼアルフィールドをサーチでき回復までこなせて効果がやりたいことと完璧に噛み合っているエンシェントフェアリードラゴンまで採用が確定となった時点でEXは8枠埋まった状態となり、残りの7枠で

  • ランク5エクシーズモンスター

  • レベル5・7シンクロモンスター

  • EXモンスターゾーンにコーディネラル

  • 効果を使える状態のレフィキュルorシモッチ

  • バトルフェイズ

これらを用意しなければならず、この時点でEXを4枠消費する星杯のオフリス初動は考えず、コンパクトに宇宙を生み出せるイゾルデセレーネサモプリの初動で動くことを決めました。
そしてこれらの条件の中でバトルフェイズを先行から得るためにはターンスキップが必須となるためそこに枠を割く余裕はなく真っ先に諦め、後攻を何もせず譲ってもらう形としました。

次にレフィキュルorシモッチですが、罠カードでありラグなく発動するのは難しいシモッチではなくモンスターでありステータスが優秀なため供給手段が数多く存在するレフィキュルを選択しました。

ただここからが問題であり、レベル5・7シンクロモンスターを完全に別で用意するのは困難でありこれらは流れで連続シンクロするのが展開として無駄が無いため場にレベル5モンスターが残らないためランク5エクシーズモンスターの供給が困難になってしまいました。

そこで注目したのがアハシマであり、リンク素材にできないため場に残ってしまいやすい代わりに手札・墓地でエクシーズ召喚を行えるモンスターであるためレベル5モンスターをサーチ出来れば良くなるためアハシマを立てるルートを構築していきました。

アハシマとレベル5モンスターの供給をどうするか悩んでいた際ブロックドラゴンの存在を思い出し即採用しようとしましたが一般的なEXを消費しないイゾルデ初動では墓地に地属性を用意出来ずかなり悩みました。

しかし星杯であればイゾルデ展開をしつつ地属性を用意出来るため星杯に戻ってきました。
ただEXの消費を抑えようとするとどうしても1枚初動では展開を構成できず予想GUY+リースの2枚初動で妥協することとなりました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
私個人としてはこれはあくまで未完成であり将来的には1枚初動でターンスキップまで組み込んだ完成版をいずれ製作し直したいと考えています。
あくまでこれは「星杯でこんなことができるよ」と言うだけであり、これを実戦に持っていってもほとんど成功はしないと思われます。ご注意ください。

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