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汝登山を愛せよ

前置き

先日、小学生以来、実に10年ぶりに地元の山に登ってきました
大学生のうちに一度は登山しておきたいなと考えていたところ、インドアもアウトドアも両刀の母親が誘ってきたのをいいことに登ることにしました

所々幼き日の思い出に浸りながら歩みを進めました

この岩、見覚えがある!とかこの狭い道あったなぁとか幼心に戻りつつ歩くと、あっという間に頂上付近の宿泊施設に到達しました

その時愕然としてしまいました

あれ!?こんなに楽な道だったっけ!?

小学生と大学生の体格や体力を比較するのもいかがなものかと思いつつも、驚きは隠せませんでした

それと同時に道中に余裕があったからこそ、かつては見えなかった景色や視点を得ることができました

今回はそんな経験をみなさんに共有したいと思います

今回のテーマについて

今回の登山によって直感的に感じた3つの魅力について話します

・彩り豊かな自然
・達成感
・山を登る人

 彩り豊かな自然

山は季節によって様々な姿を登山する人々に魅せてきます春から夏にかけては青々をした木々や花々、秋は紅葉、冬は雪
灰色や黒、白ばかりが大半を占める街中と比べてなんと色彩に富んだ世界であろうか!

私は両親ともに仲良くやっていますが、趣味や価値観に関しては父親より母親との共感できる点が多いです
そのうちの一つが花ですね
ガーデニングをしている母の姿を見て、自然と花が好きになりました
そういうこともあり、今回の登山は自分にとっては最高のご褒美でした笑

花以外にも透明度抜群の火山湖だったり曇りひとつない空だったり街中では絶対に見られない景色がそこにはありました

自然の写真集などを見ると綺麗な景色が写っていて感動することはありますが、やはり直に自然を見るのには敵いませんね
写真集は五感のうちの一つ、視覚を満たしますが、直に触れるのは残りの聴覚、触覚、嗅覚も同時に満たしてきます
見た以上の感動を味わうことができますよ!

味覚に関しては花を食べるわけにはいきませんから残念ながら軽食で我慢するしかなかったです笑

達成感


登山という言葉を想像した時に真っ先に浮かぶワードですね
達成感は人それぞれに感じるタイミングがあると思います

学生であればレポートや試験に手応えを感じた時、社会人であればノルマをこなしたりお客様に喜んで持った時、スポーツ選手であれば目標としていた数値を超えたり勝利した時

数多くの達成感を味わえる瞬間はありますが、登山の場合はひときわ特殊だと思います
それは山を登る人すべてに共有ができることです

ずばり頂上があることです
先ほど挙げたいくつかの達成感は極端にいえば、どこか自分で一定の目標の線引きをしています

言ってしまえば自己満足です
もちろん自己満足は人それぞれに必要不可欠なものです
あまりにも高すぎる目標を設定するといつまでも達成できず自己嫌悪に陥りますからね

ですが登山はすべての人に平等に頂上という目標を与えてくれます
それは一緒に登る人だけではなく、偶然居合わせた人、過去の登山家たち、これからの登山家たちすべてに共通の目標があります

同じプレイヤーとして共有できる達成感
これが登山特有の達成感だと思います

山を登る人


これは今回特に痛感した登山の魅力です
単純な話、山を登る人はみんなポジティブです笑

下界にいるときは手っ取り早い刺激に溢れていますが、それに慣れ切ってしまっている人にとっては登山は退屈で疲れるだけのものでしかないと思います
なんでわざわざ苦労して山に登るの?そんな声が聞こえてきそうです笑

ある意味登山というフィルターを通して、登山に魅力を感じている人しか来ませんので頑張り屋な人ばかりが集まるので、たとえ自分が諦めそうになっても周りの人の姿を見て、もう少し頑張ろう!って気持ちになれます

またこれは登山特有の文化ですが、狭い道で人が行き来するため、どちらかが立ち止まって道を譲るというものがあります
その際に軽い挨拶や激励をお互いに掛け合いますこれに関してはなかなか下界では味わえない楽しさがあります

街中ではお互いが干渉しないようにしており、何かしらの形でぶつかってしまえば不快な気持ちになってしまいます

ゆえにキリスト教よろしく、隣人を愛するようにしなければ山を楽しく登ることはできません

よく山は天国に近い場所として例えられますが、まさしく景色においても人間関係においてもユートピアのような場所です

終わりに

以上三つの観点、彩り豊かな自然、達成感、山を登る人から登山の魅力について語りました

私は小学生の時に4度、大学生で1度しか山に登っただけなのでより多く登山をしている方からすれば登山の魅力はそんな些細なものにとどまらないよ!って思われるかもしれないのは仕方ないと思っています

なんならもっともっと魅力を開拓していきたいと思っています

そんな魅力を開拓するときに、一緒にはできなくとも同じく登山の魅力を知りたいと思ってもらえる人が増えることを願って今回文字に起こすことにしました

また下界での暮らしに疲れた時、登山はメンタル改善に大いに効果があると思います
怪我や体調不良にさえ気をつければ天国のような空間です

違う山でも同じく頑張っている人がいるんだと思うと、俄然やる気が湧いてきます

この投稿を読んで1人でも多くの人が登山に目覚めることを祈ってこの言葉をかけます

汝登山を愛せよ

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