コウモリについて
2021年9月ごろから絵にコウモリが登場し始めた。
前から干潟や地元の風景は描いていて、コウモリもその風景の一部として自然と画面に現れた。
私の絵は夜の時間が多い。
夜は制度やモラル、視覚から少し自由になって、気が楽になる。
そんな心地よさをいつも表したくて夜を描く。
コウモリはそんな夜の気持ちを代弁してくれる存在として、私の中では特別になった。
哺乳類でありながら空を飛び、視覚に頼らない世界を感じながら縦横無尽に動き回る。
洞窟性というユニークな生態を獲得して、独自の生態系すらつくっている。
特殊な外見や生態は人間からみたら醜く映るかもしれないけど、本当に自由でユニークな動物だと思う。
大多数とは異なることでうまれたコンプレックスをコウモリが少し楽にしてくれる。