「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」
「経験資本と学習」という本があります。
なぜそれを知ったかというと、前職の同僚がその筆者の一人だからです。
同僚の席を通り越して、私の席があるため、その本の背表紙が目に入りました。
「経験資本」という文字を見て、その意味するところが何となく理解できました。
個々の人が経験することは、その人の人生を構成する大きな要素となることを意味していることを。
本の中には、忘れられないイギリスの諺が載っていました。
「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」
う〜ん、その通りだなぁ〜〜〜って思いました。
経験ということの大切さを語るこの諺。
自分の経験してきた道を振り返り、未来につなげるのが学問の立ち位置なのだと私も思います。
知識を知恵に変換するためには、おそらく触媒として経験が必要となると思っています。
そしてこの本の最後には、経験資本の特徴として、「不可逆性というものがある」との記述がもとても新鮮でした。
経験の対象は何度でも経験できるものであるものの、
経験をする側の人間は、
常に同じ状況での経験ではない。
2度目の経験は、1度目の経験を踏まえたものであるため、同じ経験に対する考えや受け取り方は、1度目と2度目とでは違う。
そういった意味で、個々の経験は固有の事象となる。
なのであなたが今日経験することは、今日限定かつあなた限定の経験となります。
こうした観点からいうと、ポジティブだろうがネガティブだろうが、すべての自分だけのものなのです。
それをどのようの捉え、自分の今後に生かすのかということは、それぞれ個々の考えや選択にかかっています。
そしてその考えや選択は、これまでの自分自身の経験によって組み立てられています。
なんだかぐるぐると回るようで目が回りますが、こうした経験についての考察は非常に参考になりました。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事を読んでいただいたみなさまへ
本当にありがとうございます!
感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)