複業をする上での最初の壁のはなし
今回も日経COMEMOのテーマ企画は「複業の壁」。
・複業に関する「労働時間の管理」や「複業時の労災給付」は、上記のような国の対策で十分だと思いますか?
・複業による情報漏洩のリスクや、複業する人のメンタルリスクなどは考えられないでしょうか?どのような対策が必要だと思いますか?
・そのほか、あなたが「複業の壁」と感じていることを投稿してください。
なかなか面白いテーマで、これからこの話題がもっと増えてくるだろうなぁと肌感覚としてあります。今回は上記にあるような問いの答えるnoteではなく、最初の複業の壁について書きたいと思っています。
最初の複業の壁は、自分のキャリアの肥やしになるか
最初に、「複」と「副」と言う漢字を調べてみました。複業と副業と言う言葉をしっかりと理解しておきたかったので。
複:「二重になっている。二つ以上からなる」
副:「つきそう。そえてたすけとする」
「複業」は仕事がいくつかあるイメージです。
「副業」はメインの仕事があった上でのサブの仕事があるイメージ。
複業はもう時代の流れなんだろうなぁと思いますが、私が考える複業の最初の壁は自分のキャリアをどう考えていくのかということだと思っています。
私にとっては、本業の発展のための経験を積むために複業をするという考え方が私にとってはしっくりきます。私のこれまでのキャリアは専門性が高い方なので、基本的に本業に副業を活かすという考え方重視となっています。以下のnoteは自分のキャリアを発表する機会があったときの振り返りになります。
私の場合は自分のコアになる知識・経験があって、それを中心にしてさらなる経験を付け加えていくようなイメージが合っています。
もう一つの考え方は、自分のコアになる部分を色々と増やすイメージで、分散投資的なイメージです。
このどちらが良いとか悪いとかという話ではなくて、自分の状況に合わせて選ぶことになるのかなぁと思っています。
実際に私は前職において、スタートアップで複業をしたことがあります。そのときには、会社に許可を取って、業務委託契約を結び、数か月働いたことがあります。
その際にはまず直属の上司への説明をしました。どういう経緯でそのスタートアップを知ったのか、そのスタートアップの業務内容、その副業することによって得られる知識や経験、その知識・経験が本業に与える良い影響についてしっかりと説明をする時間が必要でした。その時に本題だったのだ、今後のキャリアや本業へのプラスになることでした。そこをしっかりと自分で理解し、説明できるように準備をしていたので、しっかりと議論ができました。
そのあとは、人事との調整をして、晴れて会社公認で複業をする準備が整いました。
私が見聞きしたことを言うことはできませんが、そこで知った色々なことは本職でお客様とディスカッションするときの素早い理解に役立ったり、調査内容を考える際のヒントになったりと幅広い視点を得ることができました。
また、スタートアップでの仕事の進め方というのも垣間見ることが出来ましたし、業務を進めるにあたって求められる人材像であったりについてのイメージも持つことができました。また、彼らが必要とする情報についても具体的に知ることが出来たのは収穫でした。この後のキャリアを考える上でとてもプラスになり、前職からの転職活動での会社選びにも、面接での話でも本当に役立ちました!
完全に持論ですが、複業を始めるときには、このように今後のキャリアへプラスになることが大切であることをしっかりと理解し、説明できることがまず最初の壁だったと思っています。
なので、複業で収入を増やしたいとかコアとなる部分を増やしたいからという視点だけでは、片手落ちなように感じてしまします。自分のこれからのキャリアに役立つ経験が出来て、収入もあるというのが理想的な状況であると思っています。
このような前提条件がしっかりと揃い、そうした社会人が増えるにつれて、色々な会社内の制度上整備が必要になりますし、働く人を守る法律も整えられることになりますし、情報の取り扱いに関する教育も大切になるだろと思います。
本業以外にも色々な経験をお金を貰いながらできるような社会は本当にいいなぁと思います。ただ、本当に気を付けなくてはいけないのは、会社が複業を解禁するという本当の意図をしっかりと見極めるのが大切だと私は考えています。