17年ゼミが運ぶ懐かしい思い出
17年ぶりにこのニュース(2021年5月19日付けの新聞各社より)
米東部で17年ごとに大量に発生する「17年ゼミ」の羽化が始まった。予測される数は、6月末までに最大で数兆匹。2004年以来となる珍しい自然現象だけあって、関連グッズの販売やイベントの開催が計画されるなど、国内各地で盛り上がりを見せている。(読売新聞)
米東部で、17年ごとに大量発生する「周期ゼミ」が5月中旬から一斉に羽化を始めた。(朝日新聞)
米東部で、17年周期で大量発生するセミの羽化が17日までに始まった。米メディアは2004年以来の「数十億匹」から「数兆匹」にも及ぶ大発生になると予測。首都ワシントン近郊でも羽化した姿が見られるようになり、最盛期には鳴き声がにぎやかになりそうだ。(毎日新聞)
この17年ゼミと私には関係があるんです。
というのも、17年前の2004年はアメリカ東部Maryland州Frederickに研究留学していて、実際に彼ら17年ゼミに直接会っているからなんです。いま、発生しているのは私が直接会ったセミたちの子供にあたります。
このセミ、眼が赤くて、鳴き声も機械みただし、とにかく物凄い数のセミを目の当たりにしてかなり気持ち悪かったのを思い出します…
この17年ゼミとの思い出にま「まるいち」という日本食スーパーを思い出します。週末の買い出しとドライブがてらにFrederickからWashington, D.C.に向かう途中にあるRochville(NCIやNIHの本部もあるBethesdaに近い)にある日本食材店に行くと、決まって階下の「てまり」でランチするのですが、その時に大量の17年ゼミがいてかなり恐怖を感じたのを思い出しました。
道路には滅茶苦茶死んでるし、電柱や木にはびっしり眼が赤い17年ゼミが引っ付いてるし、滅茶苦茶うるさいし、飛んでくるし、、、
それにしても「まるいち」まだあったのを確認できてめちゃ嬉しい!
ちなみに当時のお気に入りは、Baltimoreへ向かう途中にあるEllicott CityのH-Mart(韓国スーパー;ハナルンって読んでました)でした。かなりお世話になったなぁ。
ソラマメを剥いてレジに持っていったら、レジのお姉さんに滅茶苦茶怒られたっけ。。。その時はごめんなさい。私の前にいたおじさんが、殻の重さまで払うのは馬鹿らしいから、剥いていけというから一緒に剥いていったんだっけ。。。
2017年5月にFrederickにもこのH-Martがオープンしてるらしい!これが近所にあったらQOLが確実に向上すること間違いなしです!
セミから脱線しまくりですが、留学していた当時はアメリカの国立研究機関のひとつ、国立がん研究所(NCI)にポスドクとして研究留学していました。私のキャリアの話は、以下のnoteに大まかに書いていますので、ご興味のある方は是非。
2004年4月に渡米したので、その年が17年ゼミ発生の年でした。私はMaryland州Frederickに住んでいました。それはFrederickにあるアメリカ陸軍基地Fort Detrick内にNCIの一部(本部は、Maryland州Bethesda)があり、私のラボはこのFrederickクだったからです。
このFort Detrickは、NCIよりもUSAMRIID(U.S. Army Medical Research Institute of Infectious Diseases:アメリカ陸軍感染症医学研究所)の方が有名で、BSL-4(Biosafety Level4)の施設を持っていて、エボラとか超危険な感染症を研究できる場所でもあります。
古い映画になりますが、ダスティン・ホフマン主演の「アウトブレ イク」の冒頭部分にはFort Detrickが感染症研究施設として出てくるんですよ。
長くなってしまいましたが、17年ぶりの17年ゼミのお陰で懐かしい思い出に浸ることができました。
数兆匹のセミたちよ、ありがとう!
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