私にとって時代の流れの速さとうねりを感じる記事
かつて武田薬品の主力領域の一つであった糖尿病薬事業が帝人に売却されました。2021年4月1日日経新聞電子版
武田薬品工業は1日、国内で製造販売する4つの糖尿病治療薬について、帝人への売却を完了したと発表した。売却額は1330億円。6兆円強を投じたアイルランド製薬大手のシャイアー買収以降、事業の選択を進めており今回の売却で1兆4000億円以上の売却にメドをつけた計算になる。
時代の流れとはいやはや物凄いもので、今や武田薬品の中身は外資系企業のようになり、記事にあるようにシャイアーの買収を機に、多くの事業の整理も進め、注力領域を5つに絞り、そこで世界と勝負しようとしています。
私が以前研究者としてお世話になっていた日本製薬は血漿分画製剤の製造販売をしていましたが、昨年の武田薬品への完全子会社化されました。それによってさらなる血漿製剤のグローバル化に対応していくことが運命づけられています。
何故、私が突然日本製薬のことに言及したかというと、日本製薬と武田薬品は結構長い繋がりがあるからです。
日本製薬は以前ハイポリタンCという栄養ドリンク(結構好きで、よく社内販売で購入していました。お店で売ってないから…)を作っていて、それが改良されつつハイシードリンクとなり武田に移管され、そして大衆薬部門が売却され、アリナミン製薬が誕生しています。その会社が日本製薬の流れを汲むドリンクも製造販売しますし、日本製薬が製造する消毒薬オスバンの販売もすると知り、本当に流れがこの数年でがらりと変わったなぁと思うばかりです。
私が所属していた日本製薬研究所も色々とあるようですが、朗報としては2021年1月28日のプレスリリースで「研究開発シーズNPO-15の「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」に採択」されたことがあります。
長期寛解を目指した革新的重症筋無力症治療薬の研究開発にAMEDのファンドが使えるので、これで数年間は開発に向けて進むことができると思います。是非、治験に乗せて、承認まで突っ走って欲しいと思っています。
製薬業界だけでなく、色々な業界においてもM&Aや事業譲渡が起こり、中にいる人は色々な大変さがあるのは我が身をもってよく知っているのですが、自分が離れた会社が色々な出来事に遭遇するのを見るのは愛着があっただけでに気になって仕方がないんです。
ここでは書けないこともあり、自分でももどかしいですが、中にいる友人知人が無事でいてくれますようにと祈らずにはいられません。
こうして書いている私だって、これを読んでいる方だってこうした事態にいつ巻き込まれるか分からないので、色々な意味でしっかりと準備だけはしておかなくてはいけないと思うんですよね。
自分自身の刃を研ぎ、今いるチームにしっかりと貢献する。
そうした地道な工程を続けていくのが私は準備だと思っています。
さあ、明日もしっかりと仕事をしよう!
この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)