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おてて絵本のはなし

おてて絵本ってご存知でしょうか?

両手を本に見立てて、お話をするとうとてもシンプルなもの。
私はここ数年は、ほぼ毎日夜にお布団に入ってからおてて絵本というのを子供たちに披露しています。

真っ暗な中でやるので、両手を本に見立ててはいないのですが、
「おてて絵本、始めます」といって話を始めます。

毎夜、即興で物語を作って話ます、というより話が出てくる感じですかね…

例えばこんな感じ。

今日天気が良かったので、ウキウキで待ちを散歩していると、道のど真ん中にカバが寝ていました。

何だか苦しそうなので、カバに声を掛けました。
カバさん、大丈夫?

喉がカラカラなのと、お腹が減りすぎて動けないんだカバ~、
とカバさんが答えました。

カバさんをマンションの下まで連れて行くと、カバさんの口を目掛けてホースで水をジャ~って流し込んで、水を飲ませてあげました。
は~、喉が渇いていたから助かったカバ~っと喜んでくれました。

そして急いで家に帰って、キャベツや大根とかのお野菜と、おやつにとっておいたキャベツ太郎も持っていって、カバさんにあげました。
あんな大きな口なのに、キャベツ太郎を一粒ずつたべるカバさんがなんか可愛かったです。

水も飲んで、お野菜もキャベツ太郎も食べたカバは大満足な様子で、立ち上がり、こう言いました。
この御恩は忘れません、また会いましょうカバ~
といって、大きなオナラをバブ~~っとして、飛んで帰っていきました。

おしまい

こうしたお話をしているときに、色々な合いの手は質問が出てくるのが結構楽しいんですよね。
キャベツ太郎が登場したのも、キャベツを持っていくと私が言ったら、キャベツ太郎も持っていこうよ~と合いの手が入ったからなんです。

物語を即興で作るのって結構、頭がフル回転で、話が終わると子供たちは満足して眠るか、創作意欲が湧いて、「私もおてて絵本してもいい?」と言って、話をしてくれるかになるのですが、どちらにしても、話をした後はすぐには寝付けないんですよね。。。

そうそう、この我が家のおてて絵本には一つとても大切な約束事があります。それは、怖い話をしないこと(^-^)

子供ってかわいいなって思います。

今日の夜も多分おてて絵本をすることになるのですが、いったいどんな物語が頭の中から出てくるか、私も楽しみです。

#おてて絵本 #即興の物語 #参加型 #寝る前のお楽しみ

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黒坂宗久(黒坂図書館 館長)
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