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血液製剤が成長エンジンになるとは…

血液製剤のニュースはどうしたって気になってしまいます。私の前前職は、今や武田薬品工業に吸収された日本製薬に所属していたからで、当時日本製薬は血漿分画製剤を作る国内企業3社の内の1つでした。

武田薬品工業は18日、人間の血液成分から作る医薬品事業について、血液を集める採血センター数が2022年3月末までに全世界で200を超えるとの見通しを発表した。19年3月に比べて6割増となる。足元では新型コロナウイルス禍の影響から回復しており、22年3月期は同事業で1桁台半ばの売上高成長を見込むという。

上記日経新聞記事冒頭

血漿分画製剤を作る製造現場と同じ成田の工業団地にある研究所に籍を置いていました。日本製薬の売上の8割以上が血漿分画製剤でしたので、私はそうした集中し過ぎた状況を打破し、多角化を目指すべく創薬を目指す研究をしていました。

それはさておき、

武田薬品は米国を中心に採血センターの数を急ピッチで増やしているとのことで、まだまだ増やす方向らしい。そして血液事業は良い感じ。

1年4~9月の事業売上高は前年同期比16%増の2380億円と堅調だった。「コロナ禍にもかかわらず事業は順調に拡大しており、今後も継続的な成長で武田の成長エンジンになる」(同事業を担当するジュリー・キム氏)

上記日経新聞記事

血漿分画製剤は、特許が切れの懸念がない事業で、安定的な収益化につながるという一文があり、なるほど!と声が出てしまいました。

いまさらこの視点を得たわけですが、当時日本製薬にいた時は売上が一製品に集中しすぎていて会社としてはリスクだったものが、武田のようなビッグファーマの中の一つの事業部として入るとまたその存在意義が変わるのだなと色々な意味で勉強になりました。


最後に、今年2021年4月に日本製薬が武田薬品についに吸収される記事を元に書いたnoteを置いておきます。もし良かったらどうぞ。

#日経COMEMO #NIKKEI #武田薬品工業 #血液製剤 #血漿分画製剤 #成長エンジン #特許切れ無し  

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黒坂宗久(黒坂図書館 館長)
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