女性に限らず様々な個性を持った人たちが安心して仕事ができる環境整備を目指すのが良いと思う
COMEMOらしいお題が出ていました。
例えばということで、こんな点についての意見が求められています。恐らく、色々な方が色々な意見をお持ちなのではないかなと私は思っています。
〇女性の働き方は以前と比べてどう変わってきていると思いますか。変わっているとすればどんな点ですか
〇女性の潜在力を活かすには、どのような仕組みが必要、どんな点に注意が必要、だと思いますか
〇あなたが女性に活躍してほしいと思う理由はなんですか
私は、「女性の潜在力を活かすには」について書きたいと思います。ただ、これは私の経験に基づいた意見である点と、早速異論としてこれは女性だけの問題ではない点を追記しておきます。
ちょっと現職(英国企業Evaluate)での状況をお伝えすると、CEOは女性ですし、日本チームの半数は女性という環境で働いています(イギリス人1名、アメリカ人1名、日本人8名中5名が女性という構成)。
私としては現状はとても働き易い環境だと思っています。それはなぜか。
1)男女比のバランスが取れているから
2)自由闊達な発言が求められているから
ある意味当たり前のことなのかもしれません。
1)男女比のバランスが取れているから
これは私の会社で思ったことなのですが、男女比バランスが取れていることで話易い環境が自然と整っていると思っています。
10名のチームがあるとして、そこに女性が1名のみ(もしくは男性が一名のみ)だとやはり発言はしずらい場合があると思います。なので、現職のように男女が半々の状況は各自が話易い環境であるのではと感じています。
海外だとこの比率は違うのかもしれませんが、日本を見渡すとまだまだこうした状況にはないような気がしています。
様々なジェンダー問題とも通じるのかもしれませんが、自分という固有の特性がチームという集団の中で違和感を感じなくてすむ環境というのは、今後さらに重要になってくる考え方だと思っています。
じゃあどうするのか?という議論は色々なところでされています。以下のような記事が2021年3月22日日経電子版にあります。
今後の課題は「裾野はさらに広く、頂を高く」でしょう。働く女性を増やし、要職に就く女性も増やすことです。男性の育休取得促進、非正規から正規への雇用転換などの環境整備と、管理職の育成、年功型人事制度の見直しなどの体制整備が求められます。
一歩一歩進んでいくしかありませんが、課題が色々な立場の人たちにしっかりと認識されつつあるわけですから、今後様々な打ち手が出てくると期待しています。
また、弊社は外資系企業のため、海外チームに配属になった場合なども同様で、人種的なバックグラウンドを感じさせないような仕組みもこれからもっと発展していかなくてはいけないなとも感じています。
2)自由闊達な発言が求められているから
どのような場面においても、メンバーからの発言は尊重され、自由に発言が可能だというのはとても大切なポイントです。
性別や人種といった個々のバックグラウンドの違いは関係なく、個人個人が自由に発言できる雰囲気を集団が保持していることは、発言する上では心理的なハードルがかなり下がるため、色々な意見を知ることができ、より良い議論に繋がります。
男女という二軸だけでなく、「いろんな人たち」という多軸で、気兼ねなく話せる環境整備は時代的にはもう必須だと思っています。
それと、これも外資系企業にいるから感じることなのですが、言語の壁は厳然としてあります。わたしの場合は、会話だけではどうしても聞き漏らすこともあるので、いつも議事録的なのをUKチームに送って貰うようにしています。これもいつか技術の力で取り除けると本当にいいなと思っています。
まとめ
大きく2つのポイントを書きましたが、これによって女性も男性も安心して仕事ができるのではないかなと思っています。
また、以前に以下のような記事を書いたのですが、専業主婦の方々にも参加して貰えるようになるためにも2つのポイントは重要だと思っています。
結局はいろんな人が参加し易い社会って話に収束していくのだとは思うのですが、そこまで一足飛びには進めないような気もするので、一歩一歩地道に改善を続けていく必要があると思います。
それは会社だけに突き付けられた問題ではなくて、私たち個人の同様に考えておく課題だと思いますし、組織の中で不備がある場合は声を上げていくことも大切なのだと思っています。
こうした全世界的なうねりをうまく活用して、社会の、会社の、個人の意識を変え、超高齢化を迎える日本ならではの課題解決法を世界に見せつけられるといいなと感じずにはいられません。
この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)