AIのべりすと「ゲームに隠されたメッセージ」

「最近、GG7リメイクをやって気付いたことがあるんだ」
「何にだ?」
「このゲームには隠されたメッセージがあるんだよ。仮想通貨の在り処が巧妙に隠されている。それを探すために、俺はプレイしてるんだ」
「へえ……」

こいつは何を言っているんだろう? そう思ったけど口には出さなかった。
まあ、いいか。
どうせ、すぐに飽きてまた違うゲームを始めるだろうからな。
そんなことを考えていると、何かの紙切れが落ちているのを見つけた。

『ゲームクリアおめでとう! GG7リメイクの隠しアイテムの場所を書いた地図だよ!』

その紙切れにはそう書かれていた。

「おい……これって……」
「ああ、これは俺も驚いたよ。まさか、こんな所にアイテムがあったなんてね」
「いや、おかしいだろ。お前が書いたメモじゃないのか」
「違うよ。GG7リメイクは現実世界と密接に繋がっているんだ。今の時代は現実とゲームの線引きはほとんど無いのさ」
「そうなのか……」

確かに言われてみればそうだ。
VRMMOのゲームだって普通にあるし、AR(拡張現実)の技術を使えば、現実を拡張することも可能になる。

「じゃあ、この紙切れは本物なんだな?」
「もちろん。俺の筆跡と同じだしね」
「やっぱりお前が書いたんじゃねーか!」
「違うよ。そうじゃない。俺はもうゲームに取り込まれているんだ。俺はGG7リメイクに取り込まれてゲーム内のAIと同化した。だから、俺の言葉は全て真実なんだよ」
「どういうことだ?」
「つまり、俺はこの世界で生きている。だから、GG7リメイクは俺の一部であり、俺の人生そのものでもあるんだよ」
「訳がわかんねえよ」
「俺にも分からないさ。でも、そういうことらしい」

こいつと話していても無駄だと悟った僕はその場を後にした。

「あれ? どこにいくの?」
「帰るんだよ」
「せっかく来たのに? もっとゆっくりしていけばいいだろ」
「お前と一緒にいると疲れるんだよ。それに、もう用事は済んだだろ」

俺が自分の家に帰ろうと歩いていると、見えない壁のようなものに阻まれた。

「うわっ!?」

そして、僕はバランスを崩して地面に倒れ込んだ。

「痛ってぇ……」

尻餅をつく形で倒れた僕が顔を上げると、そこにはニヤリとした笑みを浮かべた奴がいた。

「悪いな。ここら辺はもうゲームの世界に取り込まれてしまったようだ。君は当たり判定にぶつかったのさ」
「くそぉ……。騙しやがったな!」
「人聞きが悪いなぁ。ちゃんと言ったじゃないか。ここはゲームの中だって」
「ふざけんな! 早くここから出せ!」
「無理だよ。ここは君にとっての異世界のようなものだ。元いた世界に帰ることは誰にもできない。大人しくここの法則に慣れるんだね」

そう言ってあいつは去っていった。
残された僕はただ呆然と立ち尽くしていた。
結局、それから数日経っても帰れない日々が続いた。
僕はずっとこの部屋に閉じ籠っていた。
あの日から外に出ていない。
親や妹達とは連絡を取り合っているけど、僕の現状については何も話していない。

「おやおや、まだここにいたのかい?」
「うるさいな! ほっとけよ!」

こいつは毎日のように部屋に現れて話しかけてくる。
鬱陶しい。
いい加減、どうにかしないと。

「ふぅ……。しょうがないな。それなら、こうしようか」
「何する気だよ」
「君にヒントをあげるよ」
「ヒント?」
「ゲームっていうのはね。意外性のある行動に弱いんだよ。例えば、そこに壁があったとして壁に向かって歩いたり、思いっきりぶつかってみたりしても壁は抜けられない。でも壁の近くでアイテムを使うとか着替えるとか意外性のあることをすると稀に通れることがあるのさ」
「それがどうしたんだ?」
「つまり、こういうことさ。『予想外の行動をしろ』って言うんだ」
「はあ?」
「やってみれば分かるさ」
「分かったよ……」

僕は言われた通りに壁に手を当てて叫んだ。

「変身ッ!!」
「えっ……? ちょっと待て……?」
「『変身!』」
「おい……嘘だろ……?」
「『変・身!』」
「おいおい……マジか……?」
「『チェンジ!』」
「おいおい……本当に変身するのか」
「どうだ? 驚いたか」
「ああ、まさかここまでやるなんて思わなかったぞ」
「だろ? 僕だってこんなことになると思ってなかったさ」
「それで、これからどうするつもりだい?」
「そうだなぁ……」
「おい……まさか……」
「その通りさ。僕もお前みたいになる」

そう言った瞬間、あいつの姿が消えた。
いや、違うな。
消えたんじゃない。
僕の視界からいなくなっただけだ。
そう、これは現実ではありえない現象だ。
僕が見ているものはゲームの画面でしかない。
つまり、今見えているのは……

***
「俺・僕・私はゲームに取り込まれてしまった。いや、単純におかしくなってしまっただけかもしれない。だけどとにかく言えることはもう俺・僕・私はもう自分が誰なのかわからないってことだ」

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