新米フォスター奮闘記2:移行期間
黒ごまきな粉がフォーエバーホームを見つけて1週間経過。
なに?この喪失感。
あの仔達は幸せになったんだ。それが私の目的だったんでしょう?
自分に言い聞かせる。だが、ずっと”後悔”という文字が私の頭の中を巡る。
これは何なんだ?自分は、4ヶ月前に愛犬を失い、まだ次に進めないと思っていたから、フォスターボランティアをしたんだよね?他に行くところがない仔なら、うちでと思っていたけど、あの仔達ならそんなわけもなく、あっという間に貰われて行っちゃった。それは、ハッピーなことのはず。
なのに、何?この自分の苦痛?
ああ、そうかと思いつく。4ヶ月前に愛犬を失った喪失感を再び感じているのか、と。”また、失った。”と心が感じているのか、と。
これはマズい。こんな毎回、毎回、喪失感に悩まされるなら、フォスターなんてやれない。だけど、、、
黒ごまが貰われて行った後、きな粉が私の側にいてくれたあの安心感。
あれだ。あれが私には必要なんだ。私の心の錨になってくれるワンコがいてくれることで自分が強くあれるのだ。先住犬のミルキーもコーディも、私の心が漂流し、沈没しないように、ちゃんと繋ぎ止めてくれていたのだ。
まずは自分が幸せになろう。自分が幸せじゃないと、エゴが出る。そうじゃない出来た人もいるだろうけど、私はそこまで出来た人間じゃない。
それが、黒ごまきな粉をフォスターして分かった。いい経験だった。
そして、もう一つ気づいたこと。
自分の中で、”黒ごまきな粉ぐらい理想的なワンコはいなかった。もうあんな子たちに出会えないかもしれない。”という気持ちがものすごく強くなっていること。
確かに、ルックス、サイズ、性格、どれも完璧に私の好みであり、それはきっと多くの人の好みでもあるだろう。逃した魚の大きさに悔やんでも悔やみきれない自分がいるのだ。
だけどね、本当に”もうあんな仔たちに出会えない。”のだろうか?
自分で良く良く考えてみる。
先住犬のミルキーだって、シニア保護犬のコーディだって、”こんな良い仔はいない!”といつも思っていたじゃない?
「うちに来るワンコは、どうしてみんなこんなに良い仔ばかりなんだろう?」
これ私の口癖。
だったら、きっと、また今度出会う仔も、間違いなく良い仔。
その中で、私のアンカー(錨)になる仔と必ず出会える。
そう思えると、その日が待ち遠しくて、心が弾む。
さぁ、出会う為にも、次のフォスターワンコを迎えよう。
※カバー写真は、保護犬コーディをアダプトした直後のショット。