おいしく食べる
今月の10日、”永遠のわんこ”というタイトルで、エッセイを書いた。
シニア犬でアダプトしたコーディの寿命が間も無く尽きようとしているという内容だ。その時のコーディは、遂に、獣医さんから与えても大丈夫と言われた水でふやかしたドライドックフードを嚥下出来なくなってしまい、もう、食いしん坊のこの子を餓死させるぐらいなら、眠らせて上げた方がいいかもしれないとまで思った。
そして、だったら、もうその日が来るまでは、食べれる物を上げよう。別に、また下痢が始まってもいいじゃない。それはそんなに長い時間じゃないだろうから。
そこまで覚悟を決めて、術後などに与えるUrgent Careの缶フードを、カボチャのペーストと混ぜて与えてみた。これなら、嚥下できるかな?と、期待して。
匂いが食欲をそそるのか、すごい勢いで食べた。
やはり、ペースト状態なら嚥下出来ることが判明。良かった!!
その夜、相方が、Urgent Careのペーストを、ずっと与えているドッグフード一粒に、ちょこっとディップして、コーディの口元にもっていった。
相方の手を齧る勢いで食べた!
え?ドライのドックフードも食べれるの?シニア犬には、ドライのドッグフードを柔らかくして与えた方が良いと、水でブヨブヨにしていたのが、嚥下しきれない原因だったの??
コーディは、元来、食い意地が非常に張っているので、大抵のものは、文句も言わず(文句を言えないのが本当だが)、食べる。目に染みるぐらい強烈な薬が混じったドッグフードすら、目をシバシバさせながらも、食べ切っていた。
そんなコーディだから、水でふやかしたドッグフードも頑張った。
だが、限界だったらしい。
・・・どんだけ不味いのだ。人間の飯で言えば、かやくご飯に水をかけたものを食べる感じであろうか?・・・確かに、間違いなくキツそうだ。
結局、その日以来、コーディには、ウェットの缶フードとドライフードを混ぜて与えている。喉に詰まらない様、ちょこっとづつ、コーディが食べたら、また、ちょこっと足してという、わんこ蕎麦方式で与えている。
最後にボウルを舐め回すコーディを見ていると、美味しいんだな、幸せなんだな、と思う。
そして、不思議なことに、おいしいご飯を食べる様になってから、目がぱっちりキラキラになっている。ここ数ヶ月、常に眠いのか、片目を閉じていたり、ぼーっとした表情だったのに。
そして、下痢もしていない。毎日、毎回、良いうんちがもりもり出る。
おいしく食べるとこんなにも元気になるんだ。
きっと人間も一緒だね。おいしく食べるって大事だね。
コーディが美味しそうに食べてくれる。いいうんちをする。ぐっすり眠る。
それだけで、嬉しくなるママちゃんとパパちゃんは、幸せな人たちだね。
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