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新米フォスター奮闘記3:マライア③

"寝る時はクレートに入れて寝かして下さい。"

と、レスキューのインストラクションに書いてある。だから、そこで寝かすようにするのだが、ドアを閉めると鳴く。クンクンぐらいなら可愛いのだが、甲高いキャーン!キャーン!という音なので耳を塞ぎたくなるレベル。

仕方なくクレートのドアを開けたまま就寝となったのだが、相方は何かしでかすのではと気になり過ぎていて中々寝付けず、ずっと、ソファーで見張っていたようだ。

気がつけば、マライヤもソファーに上がってきて、相方の腕枕で寝たりの初日であった。

腕枕

そんなわけで、寝不足の相方は2日目が始まった時点で既にお疲れモード。

一方、大型犬のパピーは泉の様に湧き出るエネルギー全開だ。ご飯も今までの小型犬とは比べ物にならない勢いで食べる。水の飲み方も豪快で、床に飛び散る。ちなみに、マライア、オシッコシーツで用を足すのはあっという間に覚えた。お座りも完璧。やっぱり、この仔、賢い。

だが、朝のお散歩に連れて行くが、やはり地面に座り込んでしまう。初めてつけた首輪をずっと後ろ足で引っ掻いている。そこにダブルリーシュは、ウザいとしか言い様がないのだろう。首輪にしっかりリーシュが付いているのを確認し、一本にする。この方がコントロールしやすいので、歩き方を教えられる。チュッチュと音を出し、トリートを見せて、誘導する。いつもお腹が空いている仔犬はすぐにつられて寄ってくる。歩いたら、褒め、歩いたら褒めを只管繰り返し、漸く、ワンブロック歩けた!さぁ、同じ道なら怖くないだろうと、引き返す。その後、アパート入口の噴水の前で暫し、他のワンコたちを眺めながら、徐々に世界に馴染ませる。

これで少しはストレス&エネルギー発散になったかな?

そう思ってアパートに戻ったのだが・・・

それはまだまだ甘かったのだ。

(つづく)

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