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私と保護犬くるみの物語:くるみ⑰”やっぱり若い子がいいの?!”

ショックな現実。

あたちはもう1番じゃなくなった。

あたちより小さくって、頭の中がお花畑のパピー達が出現し始めた。ずっと、道で出会うわんこの中で、あたちは常に1番注目を浴び、ずっと「かわいい!」と賞賛されていたのにっ!!

ムカつくから、フワフワのチビのトイプードルにマウントしたら、「優しくしなさい!」ってママちゃんから教育的指導が入った。

前に会った時はあたちに夢中だったダックスフンドの飼い主さんが、同じダックスフンドの3ヶ月の仔犬が登場したら、あたちの事はもう目に入っていないみたいになった。

あたちはもう可愛くないの?!大きくなったらダメなの?

「順繰り順繰りななんだよ。くるみと遊んでくれるお姉ちゃん、お兄ちゃんわんこも、くるみみたいな時があったの。きっと、今のくるみみたいな気持ちになることもあったかもね。だけど、そのムカつく気持ちより、くるみに優しくしてあげようって気持ちを持ってくれたから、くるみと沢山遊んでくれたんでしょう?だから、今度はくるみが自分より小さい仔に優しくする番なんだよ。」

ううう、分かるようで、分かりたくない。あたちは、眉を顰めた。すると、ママちゃんが更に言い聞かせるみたいにあたちに言った。

「それにね、若さだけを売りにしていたらダメって事。若さなんて、誰でも持てていて、そして、失われるものなんだから。」

え、そうなの?!じゃぁ、くるみはどうしたらいいの?

「キャラだね。優しくって、お利口で、甘えん坊。そこに”面白い奴”が加われば最強。くるみは十分、このキャラの才能を神様から貰っているから、これに磨きかけようね。」

うん、ママちゃん、くるみ頑張る。くるみ、絶対、最強になる!



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