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私と保護犬くるみの物語:⑭わたし”自然の中に身を置く効果”

ちょいと育児ノイローゼ気味になっておりました(笑)。

2、3週間前からくるみの身体は急激に成長し、がっつり筋肉質な体つきになり、噛む力も強くなっていった。本人(本犬)は、恐怖期という時期の前で恐怖を感じられないからか、それとも、元々、気が強い性格なのか、甘噛みを怒っても、無視しても、立ち向かってくる。どうやら、それすら遊びの一種だと思っている節がある。

だけど、うちに来た時よりはガウガウは減ったと思っていたので、犬好きの友人をうちにご招待。しかし、、、

・・・甘かった。

初顔来客に大興奮したくるみ、彼女に対し垂直に飛びつき、ジーンズに噛み付く。(くるみ的には『遊んで、遊んで』の意味)

彼女がビビると、それに対して、さらに攻撃を仕掛けるという小悪さ。優しすぎる彼女がくるみに強い態度を取れないのを良いことに、どんどんガウガウが激しくなる。それを見て、わたしの中でなんとも言えない気持ちが湧いた。

お前、どんだけ性格悪いんだよ。怖がっているのを分かって、面白がるなんて。

くるみの態度に嫌悪感が広がる。

仔犬に対して、それはないよね、と理性では分かっている。だけど、沸き起こる感情はどうしようもなく、ほとほと困ってしまった。しかし、そんなことより、ちゃんと考えないといけないとも思った。

この仔は本能的に攻撃性が強い性質であるなら、プロのそのドッグトレーニングを受けるべきではないだろうか?将来的に、噛み癖がひどくなり人を噛む犬になったらどうしよう?なーんて、心配がどんどん膨らみ、ネットで情報を集めたり、エネルギー有り余るタイプの犬を飼った経験あるワン友に相談したりした。

そのワン友曰く、

「セントラルパークに行ってから様子みたら?ワクチン完了まであと5日でしょう?」

との事。ふーん、そんなものだろうか。今まで飼っていたわんこはラップドッグ(いわゆる座敷犬で飼い主のお膝で寛ぐのが好きな種類の犬)でおっとり性格ばかり。くるみみたいな常に動き続ける犬は初めてだ。

そして、先週末、いよいよ待ちに待ったセントラルパークデビュー!

で、結果は、、、ワン友の予想通りであった。くるみは劇的に落ち着いた。

もちろん、くるみが成長して、私たちの言うことが随分理解できるようになったのもあるだろう。だけど、くるみの中のマグマの様な噴火しないと収まらないエネルギーみたいなものが、自然の中を歩く、走る、匂いを嗅ぐ、草の上でゴロンゴロンする、他の犬と挨拶をするなどで、浄化されるのだろう。

外に出るって大切なんだなぁ。きっと人間も一緒かも。ずっとネット世界ばかり見てないで、もっともっと、目の前に広がる本物の世界を、景色を楽しもう。






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