私と保護犬くるみの物語:わたし㉔”救われているのは誰?”
2月は私にとって特別な月だ。
ほぼ20年前に出会った先先住犬のミルキーの誕生日が2月24日。
そのミルキーが2017年12月にお空に旅立った後、フォスターボランティアとして出会ったコーディがうちにやってきたのが翌年2月25日。アダプト後、その日をコーディのお誕生日に決めた。
そして、去年の2月27日、コーディがお空に旅立った。
2月に入ると、色んなことを思い出し、色んな気持ちが湧いてくる。
特に最近は、”去年の今頃はまだコーディは生きていた。そして、日々、衰弱していった。”なんてシーンが頭に浮かぶ。そうすると、涙が溢れてくる。
だけど、そんな時、くるみが何かを咥え、部屋を超特急で横切るのが目の端で捉えた。
「ぎゃー!それ私の(ランニング)勝負靴!!ヤーメーテーーーー!!!」
一瞬で涙が引っ込み、兎に角、くるみからシューズを奪回すべくあれこれ手を打つ。猫なで声(犬に猫なで声とはこれ如何に?笑)でオヤツで釣ったり、オモチャを鳴らしてみたり。
そうやって、冷や汗をかきながら、くるみとの攻防戦に明け暮れているうちに時間が過ぎる。悲しみの沼にはまれない。
そこで気づくのだ。
わたし、くるみに救われているなぁ、と。
保護犬を救ったつもりのわたしが実は一番救われている。きっと、人生ってそんなことばかりかもしれないね。
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