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ランナーの話「ラブさん」中編

え、何?どういう意味?

2011年の夏、ラブさんのハーフマラソン完走の英語の投稿を読み、訳が分からない気持ちになった。

”私の記念レース、クイーンズハーフを終えました。 3年前のクイーンズハーフが私の最初のハーフマラソンです。それは、あなたが亡くなる1週間前のクイーンズハーフでもありました。 あの日、とても具合が悪くても、大きな笑顔で励ましてくれたことを、今でも忘れません。 息子のRは、今日、1時間45分で初ハーフマラソンを完走しました。 あなたは彼をとても誇りに思うべきです。”

自分の日本語訳だとこうなってしまうんだけど・・・。

ラブさんと知り合って間もない自分は、この投稿内容を本人に直接確認できる程、天然ではなかった。でも、ずっと、気になっていた。だから、ラブさんのフェイスブックの投稿は注意をして読んでいた。

そこで分かったのは、ラブさんの最愛の人が病気で亡くなられた事。二人の間に4人の子供がいる事。そして、その4人の子供をラブさんが、働き、育てている事。

私は、ラブさんの気持ちが分かる、理解できるなんて簡単に言えない。

だけど、すごいことをやっている。すごい人だと思っている。

ラブさんは、平日の早朝に走っている。かなり早い時間帯。早朝の公園、早朝の海、そして、朝焼け。そんな写真を見る度に、色んな想像をした。

出勤前、子供達が起きる前に走っているんだな。

きっと、この走る時間が、ラブさんだけの時間なんだな。

そして、それは、ラブさんと最愛の人との対話の時間なのかな。

走ることが、ラブさんを支えているのかな。前に進むために、と。


(つづく)




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