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新米フォスター奮闘記6:「ブリン」①

黒ごま・きな粉・マライアとフォスターボランティアを経験して、つくづく認識した。

これからもフォスターボランティアをやり続けるには、自分にアンカー(錨)となるワンコが必要だということ。

アンカーになる仔がいて、その仔と一緒に生きる。そして、フォスターが必要な仔を受け入れ、フォーエバーホームに笑顔で送り出す。

それが私の理想の形。

ここ1ヶ月、その仔との出会いを求めていた。

毎日、アダプションサイトをチェックし、自分たちの生活に合いそうな、「飼いたいわんこ」ではなく「飼えるわんこ」を探した。マンハッタンにあるシェルター3軒の情報も相当チェックした。この仔なら、とアダプト申請したけど、そのレスキューから全く連絡がなく、ひと月経過し、その仔がアダプトされたことをサイト上で知ったりと、つくづく、黒ごま・きな粉を手放したことを後悔する日々が続いた。

でも、黒ごま・きな粉はフォーエバーホームが見つかり、幸せに暮らしている。彼らのことを思えば、自分のやったことは間違っていなかった。いい加減、諦めろ。ジクジクした気持ちが湧く度に言い聞かせ、理性では気持ちの整理がつき始めていた。

しかし、自分たちがうまくケア出来ずに他のフォスターさんお願いしたマライアに関しては、ずっと心配していた。

🐶

先週金曜日、コロラド10日間の旅を終え、今週火曜日、2月に旅立った先住犬コーディが4年半前にやってきたレスキューにメールした。また、フォスターボランティアが出来ること。そして、それが若い小型犬がいたら、アダプトする意志があることも伝えた。

速攻で写真付きで返信が来た。

「この仔どう?ビーグルミックス、名前はBryn(ブリン)2ヶ月で3パウンド(1.5キロ弱)の女の子。パピーの成犬時の大きさはギャランティ出来ないけど、この仔は多分、大きくならないと思うよ。」

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可愛い!このプッとした口元は相方の好みだ。でも、ビーグルミックスの女の子か・・・。

正直なところ、フォスターならどんなルックスのわんこでもOKだが、自分が飼うとなると、やはり自分の好みというものがムクムクと出てくる。ビーグルは私のドンピシャストライクな犬種ではない。基本、毛がフワフワで笑顔(口がよく開いている)のワンコが好みである。そして、自分が過去に飼ったワンコは全部オス。メス犬は飼ったことがない。で、フォスターでメスのマライアを引き受け、失敗している・・・。

数分間迷った。でも、大きさといい、毛のお手入れも楽チンで、運動量も自分たちの生活に合うレベル。正に、「自分達が飼えるワンコ」そのものなのである。

その上、レスキューから、フォスターして気に入ったらアダプトするプロセスで構わない。今回は3日間、譲渡先を探さないで、私たちを優先してくれると約束もしてくれた。

なんやかんや言っても優柔不断(自分では熟考タイプだと思っているのだが)な私にはありがたいオファーで、漸く、ブリンをフォスターする決心がついた。

その返事をした直後、マライアのレスキュー団体のフェイスブックグループサイトに、マライアとフォーエバーホームの紹介ポストが上がった。

マライアの誇らしそうな顔。優しそうな家族。

良かった。幸せになるんだよ。いや、もう幸せだね。

安堵と喜びの涙で顔がビショビショになった。

その後、ふと、思った。

この不思議なタイミングをなんと理解すればいいのか?

マライアもちゃんと収まるべきところに収まった。私達も前に進みなさいって、神様から言われているのかな?

ビーグルミックスのブリンとの出会い。

貴女こそ私達との運命ワンコなの?






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