私と保護犬くるみの物語:くるみ⑨”ともだち100匹できるかな?”
獣医って人がおうちにやってきた。
あたちの身体をこれからずっと見てくれるお医者さんなんだって。ママちゃんたちが、”しんご先生”って呼んでいる。
しんご先生は、おっきくって、優しそうだけど、ちょっぴりおっかない。くるみとたくさん遊んでくれるけど、ガウガウしても全然ダメだってすぐ分かった。だから、お腹を出して、ナデナデしてもらう方が良いと思ったわ。あたちは、人を見る目があるんだから。
しんご先生は、くるみと遊びながら、いつの間にか、ブスッとおちりにワクチン注射ってものを打っていたみたい。でも、全然、気づかなかった。「くるみ、偉いね」って、しんご先生にもママちゃんにも褒められたよ。
しんご先生が来てから、なんか色々変わったよ。
寝る前にもごはんが貰えるとようになった!(ごはん3回が4回に増えた!)
あたちはちっちゃいから、一回でたくさん食べれないし、すぐお腹空くんだって。そうなの、お腹がペコペコで朝起きちゃうの。だから、「腹減ったー!飯食わせっ!!」って叫び続けちゃうの。だって、死んじゃうって思うぐらいペコペコなんだもん。
でもね、寝る前にごはん食べたら、すぐに眠たくなるし、朝もママちゃんたちの目覚し時計がなるまで、我慢できるようになったよ。
そして、あたち、抱っこ散歩から、アパートの周りを歩けるようになった!
アパートにはいっぱいわんこが住んでいて、みんな、あたちを見て、目を丸くするの。「おや、ちっちゃい子がいるよ。赤ちゃんだね。」って。くるみ、嬉しくなって、ちっぽをいっぱい振って、遊んで!遊んで!って飛びつくけど、遊んでくれるわんこと、「勘弁してー」ってわんこがいるの。
「くるみ、色んなわんこがいるの。みんながみんな、くるみと遊びたいわけじゃないのよ。遊んでくれるわんことも遊んでくれないわんことも、どうやって接するか学びなさいね。」
ママちゃんの言っていること、まだ、よく分かんないけど、でも、今、くるみは毎日がドキドキだよ。だって、新しいお友達と会えるんだもん。
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