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獣医さんの苦悩と飼い主のエゴ、そして、ペットの幸せ

獣医師の自殺率が高いのをご存知でしょうか?
アメリカの統計では、他の職業の4倍だそうです。

先日、私の友人でもあり、私の歴代のわんこの主治医でもある獣医師さんが、この記事↓をSNSでシェアしていました。

“Every Time” Every time you say vets are money grubbing or ‘too expensive’ or just in it for the money, Every time you...

Posted by Dierenarts Maya Herman on Tuesday, June 13, 2017

獣医師の苦悩が痛いほど伝わってくる内容でした。
そして、その苦悩のほとんどは、対動物ではなく、対人間(飼い主)だということに愕然としました。

Deep Lに翻訳した文章はこちら↓

”獣医は金にがめついとか、「高すぎる」とか、金目当てだとか言うたびに、すべての診断を断りながら、「私のペットのどこが悪いのか」を知りたがる。
社交の場など、まったく不適切な場所で、誰かが獣医であることを知り、自分の動物について無料でアドバイスを求めるたびに、すべてが標準的なケアに従って行われたにもかかわらず、あなたのペットが死んでしまったとき、あなたはs&^***y診療所や獣医のレビューを投稿することを正当化する気分になるたびに、あなたの予防処置の不足がペットの早死にを招いたにもかかわらず、その獣医師を非難する。
何日も病気だったペットが金曜日の午後5時に突然緊急事態になったため、彼女が早く出勤し、遅くまで残って週80時間働くたびに、あなたは、この冷酷な獣医はあなたのベイビーを治療しないと主張し、診察を要求する。
人間の医療費と保険の補助金をペットの飼育と比較して、獣医療費に文句を言う人がいる。ペットを飼うのは自分たちの「権利」だから、請求書を払わない人がいて、払わない権利があると思っている人がいる。
誰かが診療所に入ってきて、「うちの子に何か一つでもミスをしたら訴えるぞ」と脅すたびに、新卒の獣医が何十万ドルもの負債を抱え、メルセデスやBMWに乗る顧客が、適切な麻酔治療と適切な疼痛管理を使った避妊手術の費用について文句を言うのを聞く。
あなたは問題の一部なのです。
問題は獣医師の自殺です。私たちのほとんどは、思いやりがあるから、獣医学部に行ったのです。しかし、思いやりには暗く高価な代償が必要なのです。
行動する前に、話す前に、考えてください。”

思い当たる人、多いんじゃないかなぁ、と思い当たる自分が思いました。

ただ、言い訳かもしれないけど、私はメルセデスにもBMWにも乗っていないし、自分の収入の中で支払える範囲でしかやっぱり治療費は支払えない。
NYCの病院は、一回の診察と治療で$500(7万円)は当たり前。何度か通えば、あっという間に数千ドル。
毎回、病院に行く度に思う。
”高いなぁ。一体、誰が普通にこの金額を支払えるのだろう?”と。

私の知人達の中には、自分たちの愛するペット(ほとんどが老犬、老猫)が、倒れる度に病院に連れて行き、最新技術で一命を取り止めるのに何千ドルと支払い続け、結果、何万ドルの借金まで作ったペットオーナーもいる。しかし、当たり前だが、最後は、最新技術でも死は止めることができず、ペットは旅立って行く。

ペットはそこまでしてもらって、幸せだっただろうか?
もっと頑張れなくって、ごめんなさいって気持ちだっただろうか?

それにしても、ペットを飼うって、こんなにハードル高いことだっけ?
動物が大好きで、日々のお世話をしっかり出来ても、高額な治療費を払えないなら、ペットは飼うべきじゃないのだろうか?

医療技術の発達で、救える命が増えた。
ワクチンのお陰で、寿命が伸びた。

そのお陰で、ペットたちは、幸せになったかな?
獣医さんたちの多くは、どうやら夢の職業に就いたのに、幸せじゃないみたいだけど。。。















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