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一生に一回の成人式は中止させて4年に1回のオリンピック開催なんて差別でしょ

東京にオリンピックはいらないネットです。
日本政府は3月5日、新型コロナ特別措置法による東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に発令中の緊急事態宣言を、3月21日まで2週間再延長すると決定しました。
 にも関わらず、日本政府も立候補都市である東京都もいまだにオリンピック・パラリンピックの開催を断念したと宣言しません。
そもそもオリンピック立候補の際、医療体制について何と言っていたか。2013年IOCに提出した立候補ファイルの記載を引用します。

 選手、IF、NOC及びIOC関係者のためのオリンピック病院として次の表の10病院を選定している。
 これらの病院は、外科、救急医療をはじめ、あらゆる分野の診療科を備え、最新の医療設備と優秀なスタッフを擁し、いかなる傷病に対しても適切な治療をおこなうことができる。指定病院のほか、その他の大学病院や都立病院等、高度な医療水準を誇る医療機関においてもオリンピックファミリーその他の受け入れ体制を整えている。

 表で10のオリンピック病院とされた中に都立墨東病院、都立広尾病院、都立多摩総合医療センターの都立3病院も入っています。これらの3病院は新型コロナウイルス感染症患者の受け入れを最優先にしたり、新型コロナウイルス対応病棟や重症患者用病床を増やしたり、従来の診療内容の変更や縮小を余儀なくされています(注)
 それにも関わらず、オリンピックの開催を強行するために新型コロナウイルスの患者対応を見直すのでしょうか。

立候補ファイル医療


「晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な環境である」との立候補ファイルの記載を真に受けてオリンピック開催都市として東京を選びながらマラソン会場を札幌に移転させたのがIOCです。こんなIOCを信用することが出来るでしょうか。
 オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会も同様です。3月9日の時点で3月25日の福島県から4月15日の大阪府までは聖火リレーを行うことを発表しています。(注2)

 緊急事態宣言で飲食店の営業時間短縮、テレワークによる出勤7割減、20時以降の外出自粛、イベントの人数制限とともにGoToトラベルも緊急事態宣言中は停止でしょう。聖火リレーの移動はどうして平気なんですか。
 東京都だってそうです。1月7日に各区市町村長に対し「緊急事態宣言に伴う催し物の開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項について」を東京都知事小池百合子名で出し、一生に1回しかない成人式のオンライン開催や延期の協力依頼をしておきながら、なぜ東京オリンピックパラリンピックはオンライン開催や再延期と言わないんですか。

20210107_緊急事態宣言に伴う催物の開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項について


 権力者が絡んでいるイベントは何が何でも開催しても、庶民のイベントは我慢しろ。これこそ典型的な差別でしょう。私たちのイベントを制限した以上、当然オリンピック・パラリンピックも中止しろ。
 皆さん1人1人が声をあげて下さることを願って話を終わりにします。ありがとうございました。

(2021年3月14日差別・排外主義を許さない3・14アクション発言予定稿)

注ー都立墨東病院 http://bokutoh-hp.metro.tokyo.jp/

都立広尾病院ー新型コロナウイルス感染症にかかる診療体制・注意事項等について https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/hiroo/raiin_nyuuin/onegai/post_13.html

都立多摩総合医療センター 新型コロナウイルス感染症に係るお知らせ

https://www.fuchu-hp.fuchu.tokyo.jp/wp/archives/info/34472/

注2ーオリンピック聖火リレールート情報

https://tokyo2020.org/ja/torch/route/

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