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東京7区で松本文明氏が当選するのは有権者が悪いのか?
現在検察法改正案が話題になっている。この法案は国家公務員法の定年延長を引き上げる国家公務員法改正案などと一緒に国会に提出され、与党は国家公務員法を扱う内閣委員会のみの審議を、野党は法務委員会との連合審査を求めたが、与党は野党の要望に応じず、衆議院の内閣委員長の松本文明氏が職権で内閣委員会のみの開催を決めた。
それを決めた松本文明氏が東京7区選出の代議士であり、政治と言えば選挙と思っている人々が、そういう議員を当選させ続けている東京7区の選挙民の民意が低い云々という批判をしているという話だ。
しかしながら、松本文明氏が当選して代議士バッチをつけているのは東京7区の選挙民のせいではない。なぜなら東京7区の選挙民は松本文明氏ではない候補を選挙区で当選させ続けているからだ。その行為は1回ではない。2017年10月22日に執行された衆議院選挙でも、2014年12月14日に執行された衆議院選挙でも、2012年12月16日に執行された選挙でも、2009年8月30日に執行された衆議院選挙でも、小選挙区では対立候補を当選させている。東京7区の有権者の意思は4回連続で松本文明氏以外の候補を選んでいる。
こういう事実がありながら、松本文明氏が代議士バッチをつけて続けられているのは東京7区の有権者の民度が低いからなのか?
同じ選挙区で対立候補に負け続けているにも関わらず公認候補として擁立し続けている自由民主党の総裁や幹事長の責任ではないのか。
自由民主党総裁と幹事長の責任を問うため2018年1月31日に自由民主党総裁安倍晋三氏と自由民主党幹事長二階俊博氏あてに『東京7区選出の松本文明氏に対し自民党として何らかの処分を求める要望書』を配達証明付き郵便で郵送し、報道を要請したが黙殺された。
この要望書を出すきっかけになったのは松本文明氏が2018年の米軍のヘリ不時着問題の際に「それで何人死んだんだ」と発言し、内閣府の副大臣を辞職した件である。
辞職届を出した際の様子が2018年1月26日20時48分の産経ニュースに以下のような題で報道された。
「大きく誤解を受け、ご迷惑をかけた」松本文明内閣府副大臣が辞任 記者団との主なやり取り詳報
その中で松本文明氏は自身の発言についてこのように説明したとされている。
「私の不規則発言は『何人死んだんだ』という発言だったと思います、それだけなんですけど。普天間(沖縄県の米軍普天間飛行場)、非常に危険な飛行場で、このあいだも小学校の上、校庭に落下物がありました。そういう危険な状況を改善するために、名護(市辺野古沖)に新しい飛行場を作るということを今、懸命に進めているわけであります」
「沖縄の県民の負担をできる限り軽減をしたいという思いの中でですね、いろんなところに不時着をしたという事例を述べての質問がありました。だから今までの多くの犠牲になられた方々の、なんと言うんでしょうかね。思いに報いるためには、私からそのなんて言うんでしょうかね。そういう思いを持っていたわけですけれども、いずれにしても誤解を招いて、重要な予算審議、国会審議が始まる中で、沖縄県民並びに国民の皆さんに迷惑をかけたと思って直ちに今辞表を出してきたということであります」
このような思いを松本文明氏が感じているのなら、提出された辞職届にもこのような思いが書かれているだろうと考えて、情報公開請求をして中身を確認した。公開された文書は以下の通り。
記者会見の想いが反映されているとは全く思わない。
資料を添えて「権力監視」「市民の代弁者」をモットーにしているらしいマスコミ記者に取材の依頼をしたが、どの記者からも無視をされた。こういう事実もあるのに松本文明氏が当選し続けるのは東京7区の有権者の民意の低さが原因か。
どう見ても松本文明氏を衆議院東京選挙区で比例重複候補として公認し続ける自民党総裁である安倍晋三氏に一番大きな責任があるはずだ。
そして報道しないことで権力者の行動に加担しているマスコミを批判しないで有権者のせいになるのか。