2日間限定!?日本一ちいさな富士山に登れるお出かけスポット
今年は梅雨入りが遅く、雨の日が続いていますね。そんな蒸し蒸しした日には、混んでいない場所に出かけたいところですが、都内の名所はどこも混み合っています。
そんな都内に、富士山に登れてご利益もいただける穴場スポットがあるんです。
日本一ちいさな富士山に登れるのは、東京都台東区にある小野照崎神社。ここに、幅15メートル・高さ6メートルほどの富士山があります。
毎年、富士山の開山にあわせて2日間だけ登れるミニ富士山。このちいさな富士山「下谷坂本富士」の由来は、江戸時代にさかのぼります。
江戸時代に、富士山に登拝するとご利益がいただけるというブームが起こりました。しかし、江戸から富士山の登山口まで行くには健康な男性でも3日間、歩き続けなくてはいけません。
さらに頂上まで行き下山し終わる往復で2日間かかり、江戸に帰るのにさらに3日間。かける時間もお金も考えると一生に一度行くのも相当恵まれた人だけだったそうです。
江戸の町には、登山できない者の代わりに代表者が寄付をつのり、皆の願いを運ぶ「富士講」の組織がいくつも作られたくらいです。
この「下谷坂本富士」は、老若男女が誰でも登れるような富士山をつくりたい思いから始まったといわれています。
まず江戸の町人たちに広く寄付をつのって、富士山から岩石を船に積んで運びました。隅田川の岸までついた岩石は荷車に積まれ、何往復も繰り返して、今から約200年前に築山されました。
一合目から十合目まで、360度全て富士の溶岩石でつくられています。そのおかげで、霊峰である富士山と同じくご利益がいただけるそうです。
本格的な登山は難しくても、この富士山なら誰とでも楽しんで登れそうですね。6月30日と7月1日の2日間、登拝することができます。
境内では「お山開き」をモチーフにした限定御朱印も授与しています。
こちらの御朱印は、新年からちょうど半年間の不尽(ふじ)「尽きることの無い」感謝の祈りと、7月1日から年の終わりまで半年間に向けた不二(ふじ)「二つとない」決意を心新たに祈る意図で奉製されているそう。
小野照崎神社の最寄駅は東京メトロ日比谷線・入谷駅で、歩いて3分ほどの場所にあります。
ぜひ足をのばしてみてはいかがでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?