
ラビリンス〜魔王の迷宮〜アドベンチャーゲームで遊ぶ Vol.1
友人と『ラビリンス〜魔王の迷宮〜』のアドベンチャーゲームブックで遊ぶお話の連載企画です。
君は『ラビリンス〜魔王の迷宮〜』を知っているか?
『ラビリンス〜魔王の迷宮〜』は1986年に制作されたジム・ヘンソン監督のファンタジー映画です。デビット・ボウイやジェニファー•コネリーが出演していますが、他に出てくるキャラクターはほとんどがマペットです。ちなみに“マペット”は指人形の“パペット”に操り人形の“マリオネット”を組み合わせたジム・ヘンソンが作った造語だそうです。
あの独特の世界観とデビット・ボウイの大人の魅力やジェニファー・コネリーの愛らしさに幼い頃の私は夢中になりました。今でも時々観てしまう大好きな映画の1つです。観たことない方は是非観て下さい。学校で視聴を必須にすると良いんじゃなかろうか。
このデビット・ボウイにメロメロになった者は私の他にも稀にいて、そういう人とは高校や大学で出会ったのち今でも仲良く遊んでおります。あの世界に衝撃を受けて大人になっても変わらずにまだ好きであるというのは結構重要な共通点なんだと思う。
で、それが何?と思うかもしれませんが、これが前提でして。この世界が詰まったゲームブックを私が手に入れてしまった事からこの物語は始まるのです。
君はアドベンチャーゲームブックを知っているか?
友人にネットで見つけたラビリンスのトランプをプレゼントしようとした時に目に留まった物。それがこのアドベンチャーゲームブックでした。
なんそれ?と思うよね。私も最初よくわからなかった。なにせ海外の商品なので写真とか口コミ見ても全部英語で本当にわからない。が、口コミではどうやらみんなが「面白い」と言っているらしい事はわかったし、本自体がとっても素敵だったので欲しいと思ってポチッとしちゃったんです。
口コミをざっくり読んだ感じだと、どうやらアドベンチャーブックというのはキャラクターになりきって本の中の物語を冒険するゲームのようです。冒険の仕方によって訪れるページが異なるので何度遊んでも同じ冒険にならない…と書いてありました。ふんふん、なんかまあまだよくわからないけど面白そうね!
そして届いたのがこちら。

そしてカバーを外したのがこちらになります。

これ、映画を観た方ならわかるんじゃないでしょうか。主人公のサラが持ってたラビリンスの本と装丁が全く一緒なのです!!大興奮ですよ。素晴らしい。もうこれだけでコレクションとして買って良かったと思いました。
本は結構な分厚さ。中身は当たり前に全部英語。そしてたくさんの挿絵や地図、表、図などが書かれていて本の中にサイコロが2つ納められていました。
このサイコロを振ってページを進み、それぞれのページの問題を解決して先に進むって感じなのかな?本の形をした双六のような物かもしれないと理解しました。ただ、各ページの文章が「落とし穴に落ちて一回休み」とか書いてある双六とは比較にならないくらいびっしりなのです。これを読み解いて問題を解決し先に進む。むむむ…面白そうだけど、こりゃ難しそうだぞ。でも遊んでみたい!
まあそんなわけで、こちらの連載はこの英語のゲームブックを遊んでいくというお話になります。ラビリンスを知らない人には「魅力がちょっとよくワカラナイ」と思うかもしれません。少しでも興味を持たれたならば先に映画の方を見てもいいと思いますし、私の記事を先に読んで「何これ一体どういう世界なの?」と興味が湧いてから映画を観るのも良いかもしれません。ひとつ言えるのは、この映画は観て損はないということ。ぜひ観て下さい。お子様も大丈夫だから!

ちなみに最初の目的だったトランプはこちら。自分用にも買いました。全てのカードに違う映画の場面が印刷されていてもう最高。これも買って良かったです。カードをシャッフルしているだけで目の保養になる。

くろぽちの英語力
さてここでくろぽちの英語力を診断してみましょう。これでも一応大学まで出たんですから、簡単な英語くらいは出来ると……そうお思いか?
ではそんなくろぽちに遭遇してしまった人たちの体験談をご覧下さい。
ある日、トムは会社の面接に行くところでしたが駅に着いたもののそこからの行き方がわかりません。あ、あそこに地元民だと思われる人がいます。ちょっと頼りない顔ですが仕方ありません。道を聞いてみましょう。
相手は困った顔をしています。場所はなんとなくわかるけど…って顔をしています。「ゴーストレイと…」と言ったきり黙ってしまいました。そしてトムが手にしている求人広告を覗き込み「ヒアヒア」と電話番号を指さしてきました。
そうですね、トムは電話で聞くことにしました。最初からそうしておけばよかったです。めでたしめでたし。
ある日、ケビンは新宿駅に降り立ちました。待ち合わせの改札口を聞いたものの出てしまったのは違う東口のようです。ちょっとここからの行き方がわかりません。あ、あそこに誰かを待っている人がいます。滅多に来ない新宿駅でなんとか待ち合わせの東口を見つけて命からがら辿り着いた、みたいな顔をしていますが気にせず聞いてみましょう。ケビンが待ち合わせ場所が書いてあるスマホの画面を見せたところ、相手は「何それどこそれ」みたいな顔をしています。そしてなんでこんなに大勢の人がいるのによりにもよって一年以上ぶりに新宿に来た私に聞くんだろうこの人は…という目で見てきました。しかし意を決したようにケビンを見上げ「カムカム」と言ってどこかへ導こうとしてくれるではありませんか。さすが日本人。こんな頼りない顔してても日本の有名な駅なんだからちゃんと知ってるんだなとケビンは見直しました。そうしてケビンが彼女を信じて導かれるままに行くと、そこは改札にある駅員窓口でした。
そうですね、ケビンは駅員に聞くことにしました。最初からそうしておけばよかったです。めでたしめでたし。
ある日、チョウは津田沼駅に降り立ちました。とりあえずあの人に何でもいいから聞きましょうか。中国語はさすがにハオチーくらいしかわからねーわ。
てな感じです。おわかり?このレベルですよ。
日本の教育はどうなってるのか今一度国民のみんなが真剣に考えてみないといけません。学校でラビリンスの視聴を必須にとか言ってる場合じゃないですよ。
そしてゲームが始まる……
Q.何故これで遊ぼうということになったのか?
A.遊んでみたかったからです!面白そうだし、2人〜ってなってるし、ラビリンス好きな友達と月一で会ってるからその時に一気には無理でも少しずつなら遊べるかなって思って( ◠‿◠ )
Q.英語はどうするの?
A.ちょうど英語を勉強し直したいと思って初級の英語ワークを買ったところだったので、遊びついでに英語の勉強になるかもしれないという期待もあります!ちなみに今はワークでbe動詞のところをやっています!( ◠‿◠ )
……クリア出来るのか不安がいっぱいですなぁ。クリアの前にこれの正しい遊び方すらわかんないからね!読み解いて先に進むのにおそらく大変な時間がかかるでしょう。でも英語を調べながらやれば少しずつでも進めるかなと思ってそのつもりで友人に提案したところ「翻訳アプリがあるじゃん。写真撮れば一発よ」という驚愕の返事が返ってきました。な、なんてこと…。この現代っ子め。
そんなわけで英語の勉強も兼ねてなるべくアプリに頼らずやっていきたところですが、人類が生み出した素晴らしい技術である翻訳アプリも使いながら遊んでいく事になりました。それでも友人と会うのは月一ですし、結構な時間がかかると思いますのでご了承下さい。
あ、ちなみに友人も英語は同レベルくらいだと思われます。本当に日本の教育はどうなっているのでしょうね。
連載について
いいよ勝手に2人でキャッキャ遊んでろよという声も聞こえてきそうですが、なぜnoteで連載しようと思ったかお話しすると、日本で他にこれで遊んでる人がいなさそうだからです。いたとしてもひっそりと楽しんでいるのでしょう。
この本を知った時にどんなゲームなのかなぁとネットで調べてみると海外のサイトしか出てこなくて情報が得られなかったのです。YouTubeの紹介動画もネットショップの口コミも外国人オンリーでした。だからもし私と同じようにこの本について検索した人の参考にちょっとでもなればいいなという気持ちがあり、遊んでいる様子をお伝えしようと思いました。まあこんな英語力なので間違って解釈している場面もおそらくガッツリあるでしょうけれど、どんなゲームなのかが伝わればあとは面白そうだな買ってみようと思った方次第かなと。ただ、さっき見たら販売店によっては私が買った時の倍以上の値段になっていて驚愕しました。円安の影響?こわ。ビニール開封しないで寝かせておけば良かったか。
今後の展開について
今回は「導入編」ってところでしょうか。
次号は「冒険の準備編」と称して基本的な遊び方の説明と冒険の為のキャラクター作成をしていこうと思います。今回はくろぽちの英語の出来なさぶりしかわかった事はありませんもんね。
今回と次号の記事でこのゲームブックがどんな物なのかはざっくりとわかると思いますので購入を検討されている方は参考にして頂ければと思います。
もしもうあんな高い本は買わずに英語に手こずっている私たちの様子を見守りながら擬似体験しようかなと思って下さったのならその時は連載を読んでツッコミながら一緒に楽しんで頂ければ大変嬉しいです。
では改めてこのゲームで遊ぶ参加メンバーを紹介いたします。

くろぽち
月1開催の婦人会メンバーその1
英語わからない
映画を観て「私がサラならゴブリンキングと一緒に暮らす」と思った

友人
婦人会メンバーその2
英語わからない
映画を見て「ゴブリンキング格好良いけど白タイツが気になる」と思った

ペッパー
婦人会メンバーその3
くろぽちの愛犬
英語わからない
映画は見てないから何もわからない

「この3匹で遊んでいくよ!まだルールとかよくわからないけどね」

「よくわからないものによく誘ってきたよね」

「ペッパのかあちゃん、そういうとこあるの」
こんな感じで、ゲームの遊び方的に会話がとても重要みたいなので会話多めの連載となるでしょう。なるべく遊んだ時の臨場感を感じて貰えるように書いていこうと思っています。
次回「冒険の準備編」お楽しみに。
映画『ラビリンス〜魔王の迷宮〜』を観ながらお待ち下さいね!