朝のコピー短歌(2019.11.26)終わりがね
終わりがね あるから始まる 新しい
仕事も恋も秘密の趣味も
なんとなくうまくいかなくなって、
その理由を言語化したくて考えて。
仕事も恋も、人間関係も、
どんなことでも終わるときの
理由はちょっと複雑で、
それを頭でまとめて納得しようとするのは
ほんとうにむずかしいことだから。
無理をせず、そのままダラダラとさせておけば、
いつのまにか自然に
終わっていくのかもしれない。
それを待てばいいだけなのかもしれない。
5年、10年と長く続けたコピーの仕事にも
いつかは終わりがくる。
おもしろいことに、そんな時はそろそろかなと
予感がくる(するのではなく)のだ。
もともと物事への執着はあまりないほうで、
焦りや抵抗がないのがいいのかわるいのか。
なによりひとつの終わりは、他の始まりに
「いらっしゃい」と言える時間と心のゆとりができる。
そのためにはすこしの間、
なにもしなくても暮らしていけるだけの
貯えはあったほうがいいけれど。