「ダッシュ」は、音引きともハイフンとも違います。
朝のコピー短歌(2019.11.28)
ダッシュなの 音引き2つとも違う
入力世代は意識してない?
「ダッシュ」と入力すれば変換でほぼきちんと「——」が出てくる。
この文字2つ分の横棒は倍角ダッシュと呼ばれ、和文組版でよくつかわれる。
ちなみに欧文組版ではenダッシュ「–」、emダッシュ「—」が使われる。
ダッシュはハイフンともマイナスとも音引きと似ているけれど、
カタチも使われ方もちがう。
(ダッシュには、文章を挿入・説明する、文章を切って余韻を残す、間・時間をつくる、引用を示すなどの役割がある)
先日つくったDMで、わたしの担当外の表4のコーナーで、
音引き2つ「ーー」が並んでいたのに気づき、
ダッシュだと思うので「——」にしたほうがいいですよと指摘出しをした。
「——」を入力したかったのに、この記号の名前が「ダッシュ」だと
知らなかったか、以前からの習慣でか、音引き2つを入力したのだろう。
ときどき、そのような原稿を見かけるし、
わたしも「ダッシュ」で「——」に変換できると知らなかったときは
音引き2つ入力しておいてデザイナーさんに1本にのばしてとお願いしていた。
そんなこともあり赤字を入れたのだけれど、
デザイナーさんからは原稿を書いたライター本人から指示があれば直したいと…
どうぞ、どうぞ、お好きにどうぞ。
結局ライターさんから赤字は来ず、クライアントからも
赤字は来ず——ほんとうはデザイナーさんに自分で記号を調べて
直してほしかっのだけれど——そのまま進めるということに。
どうぞ、どうぞ、ご自由にどうぞ、である。
手書きでコピーや文章を書くひとなら、音引き2つは書かないし、
ダッシュの名前は知らなくても“横棒のながいヤツ”くらいの認識はあると思う。
世代によるちがいなのか、手書き・入力の頻度のちがいなのか、
もともとの読書量や国語力のちがいなのかはわからないけれど、
こうやって、日本語は変化していくのかもしれない。
昨夜このnoteの下書きをしているときに、
DM仕事の打ち上げの案内がメールで届いた。
行くか、行くまいか、ちいさな悩みの種がうまれた(笑)。