朝のコピー短歌(2019.11.21)いつの日も


いつの日も私の名刺はヴァンヌーボ
今夜のワインはボジョレーヌーボー


フリーランスになるときに、すごく楽しみにしていたことがある。
それは自分で自分の名刺を考えること。

いま使っている名刺は三代目。
原稿用紙をモチーフに、万年筆で名前を書き、
フランスの伝統色、いちご色で印刷したもの。

二代目の名刺は面裏でシンメトリーに。
フランスの伝統色、ショコラで。
一代目はシンプルなタイポのみ。
印刷は黒ではなく、特別なグレーで。

15年間ずっと変わらないのは名刺に使っている紙。
竹尾のヴァンヌーボ。
http://www.takeo.co.jp/finder/main/ventnouveau.html

この紙は、つるっとしていなくて風合いがあり、
手にしたときにやわらかくてちょっと厚みを感じる。
名刺は初めてお会いする方に、
「わたしのことをよろしくお願いします」とお願いするもの。
そう思うと、紙選びも色選びにも気持ちが入っていく。

フリーになって自宅と事務所が同じになると、
ひとつ戸惑うことがある。名刺に住所をのせるかどうか。
固定電話の番号をのせるかどうか。

大手の企業や広告代理店の仕事をするなら、
信用という意味でも名刺に書いてあったほうがいい
(いまは最初に契約書を取り交わすので、
そこまで必要はないかもしれないけれど)。
あと仕事でもプライベートでも
出会っていいなと思ったひとには、だれにでも気軽に渡したい。
そういう意味でも賃貸マンションは、何かあったら
すぐに引っ越せる。そんな身軽さもある。
これまで15年、ずっと自宅の住所と電話番号をのせてきたけれど、
いまのところトラブルに巻き込まれたことが一度もないのもありがたい。
Webの仕事が中心であれば、
メールアドレスと携帯電話の番号だけでいい、
いまはそんな時代なのかな。

今日はボジョレー・ヌーボー解禁日。
2019年は、7月初めや8月18日の雹(ひょう)によって
ぶどうの収穫量が減っているそう。
その後の晴天のおかげで、ぶどうはしっかりと成熟しているとも。
今夜はヴァンヌーボの名刺を持って、
ボジョレーヌーボーを飲みに出かけようかな。

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