ヴァンとリィンの違い(黎の軌跡Ⅱ発売によせて)
――似ているようで、これから違いが明確になるだろう2人についての解説
リィンは閃の軌跡Ⅳまで、つまり、主人公になってから4作品の間ずっと「自己犠牲」の精神だった。
そして創の軌跡、つまり5作目でようやく「俺は幸せにならなくちゃいけないんだ」と決心した。
しかし、ヴァンは、黎の軌跡1の最後にて自己犠牲をやめた。
そもそも、ヴァンはアニエスとの最初のクエストで、「俺なんかのために」と言っていた。
このセリフを見て、成長する前の「リィンみ」を感じたプレイヤーも多かっただろう。
しかし、黎の軌跡1の最後で、「今度はもう少し考えるさ」と自己犠牲を乗り越えるような発言をしていた。
この2つの発言が、黎の軌跡の「始まりと終わり」だったと筆者は思う。
バルクホルン先生のいう「縁(えにし)」を身をもって体感したのだろう。
これから発売の黎の軌跡Ⅱでは、自己犠牲を乗り越えたヴァンの冒険が始まるのだろう。
ここにリィンとヴァンの違いがあるのだ。
自己犠牲のカルマを背負って成長したリィンの物語と、物語序盤で自己犠牲を乗り越え仲間の絆を育んでいくヴァン。
プレイヤーは、自己犠牲を乗り越えたヴァンのこれからの「軌跡」をきっと楽しみにするだろう。
OPの全員の後ろ姿。人の人との絆の軌跡。全員集合してくれるところにエモさを感じる。
軌跡シリーズは「人と人との絆の軌跡」なのだ。黎の軌跡以降もこの方針は変わらないだろう。
ファルコムさん、本当に素晴らしい作品を作ってくれてありがとう。
俺はこれからもファルコム信者でいたい。ファルコム信者でいることが誇りだ。
本当にありがとう。
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